ベルヴィル・ランデブー

ベルヴィル・ランデブー

DVDのジャケットを見た時から気になっていた作品。2002年に作られてフランスで大ヒットし、アカデミー賞にもノミネートされたのだそうです。



戦後間もないフランス。内気で孤独な孫のシャンピオンに祖母のスーザはピアノやおもちゃを買い与えますが、それにはなかなか興味を示そうとはしません。そんなある日、シャンピオンが自転車に強い興味を抱いていることを知った祖母のスーザは孫とふたりで厳しい訓練をして、ついには自転車レースの頂点「ツール・ド・フランス」に出場することになります。ところがそのレースの最中に、シャンピオンは謎の男たちに誘拐されて行方不明になってしまいます。祖母のスーザは愛犬のブルーノと共にシャンピオンを捜して、大海原を越えて数多くの摩天楼の聳え立つ大都会のベルヴィルにたどり着きます・・・・・・。

アニメーションの素晴らしさを改めて再認識した映画です。極端なまでにデフォルメされた登場人物と乗り物や背景、独特の色彩感、テンポのある画面、ジャズを中心とした少し郷愁をくすぐる音楽、どれをとっても素晴らしい。まさにアニメーションならではの作品です。心動かす絵画が、物語にあわせて動いているような感じでしょうか。また、セリフもほとんどないのに、画面を見るだけで物語がスッと入ってきます。繰り返し見れば見るほど、隅々まで実に丁寧な描写がされていることに気づかされます。丹精を込めた作品だなあと感心することしきりでした。「大人」としての鑑賞に充分耐えうるアニメーションが思ったほど多くないと思われるのですが、その中、実に「大人」も楽しめて繰り返し見たくなるようなアニメーションではないかと思います。

画面の軽快なテンポとリンクした音楽はこの映画の大きな要素を占めていますが、終始気持ちよさを送り届けてくれました。ベルヴィルに着いた夜にスーザが自転車のスポークを叩いていると、冒頭に出てきた三つ子の老婆が主題歌を歌いだすシーンや、ハンドクラップにあわせてデザートを作るシーンなんかは、自然に腰が動き出すような感じです。酒場での新聞紙や冷蔵庫、掃除機を使ったフラメンコ・タッチのジャグ・バンドはかっこいいの一言。


『ベルヴィル・ランデブー』公式サイト


【ベルヴィル・ランデブー(LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE) 2002年 フランス・ベルギー・カナダ】
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by santapapa | 2005-09-23 23:02 | 洋画一般
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