大空港

大空港

1970年代前半はパニック超大作映画が目白押しに出てきた時期でもありますが、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)に先駆けて、1970年に作られた航空パニックの大傑作映画です。



数十年ぶりの猛吹雪がUSAを襲い、リンカーン国際空港は機能をマヒしつつありました。空港の責任者のメル・ベーカースフェルド(バート・ランカスター)は空港の機能維持のため奔走します。そんな時、着陸に失敗した大型ジェット旅客機が主要滑走路に胴体を横たえてしまう事故が起きます。ベーカースフェルドは、トランス・ワールド航空の保安係主任パトローニ(ジョージ・ケネディ)に事故の処理を依頼。そうこうしている間にローマ行きのボーイング707機の離陸が始まります。そしてその旅客機に乗り込んだ人物たちによって、思わぬ事態が起こることになります・・・・・・。

2時間を越す映画ですが、前半の丁寧な描写が飽きなければとても時間が短く感じる映画です。とにかくこれでもかという具合に、偶然に乗り込んでいた人々に起きるドラマが起こるのですが、緊迫感溢れて画面に吸い込まれるように思った映画でした。子供の頃に見ていたテレビ人形劇『サンダーバード』と共通するような面白さもあって、物語に入りやすかったというのもあるのかもしれません。登場人物も多いのですが、それぞれの人間模様を描いていてドラマを掘り下げていたように思います。キャストも実に豪華なメンバーによるものでした。中でもヘレン・ヘイズ扮する密航常習犯のおばあさんが実によかったですね。

昔はかなりカットされた映像ですが、何度もテレビでも放映されました。また当然のごとく、続編が作られて「エアポート」シリーズとしてシリーズ化されました。その中でもこの第一作目である『大空港』は群を抜いて出来がいいと思いますし、好きな映画です。

なお緊迫感あふれる音楽をつけたのはアルフレッド・ニューマン。1930年の『月世界征服』の音楽監督を始めとして、『王様と私』の音楽監督や『踊るニューヨーク』の音楽を担当しましたが、この『大空港』が最後の作品となって1970年2月17日に亡くなりました。


【大空港(Airport) 1970年 USA】
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by santapapa | 2005-09-12 23:48 | 洋画一般
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