プラン9・フロム・アウター・スペース

Plan 9 from Outer Space

blog開設1周年の記念すべき日にこんな映画の紹介をするとは、『黄昏』をエントリーした1年前には思っても見ませんでした(笑)。いいのか、これで?



空飛ぶ円盤が各地で目撃されるようになります。彼らは宇宙人の皇帝イオスの命令で人類に戦争をやめるよう忠告しに来たのですが、USAの政府に存在すら無視される始末。だったらやられる前にやるしかないと、宇宙人はついに「プラン9」=「第9計画」を発動します。その「プラン9」とは、なんと遠くから死者に電極を打ち込んで甦らせて、操ろうという恐怖の計画だったのです!ちゃんちゃん。

史上最低の映画監督の名をほしいままにしている、エド・ウッドことエドワード・デイヴィス・ウッド・ジュニア監督の代表作です。1980年代に『ゴールデン・ターキーアワード』という本で「史上最低映画」に選ばれて却って妙な人気が出たというこの作品は、実態以上に「過大評価」されてるきらいがありますが、確かになかなか「手ごわい」映画でした(笑)。

とにかくもう冒頭から、画面にいちいちナレーションの説明が多すぎます(笑)。サイレント映画に弁士の声を入れた映画かと思いましたがな(笑)。予算の関係か、脚本家(エド・ウッド自身)の能力なのか、ちょっとややこしいことは全部ナレーションで説明しようと思っているみたいです。冒頭の予言者クリズウェルの語りかけで「あなたの心臓はこの恐怖に耐えられますか?」と言っていますが、全然怖くないばかりか、腰が砕けるという別の「恐怖」に耐えなければいけないとは思っても見ませんでした(笑)。

で、最初に未確認飛行物体を目撃したパイロットたちは緊張感のかけらもなく語り合います。しかも、いくら1959年と言ってもあのちゃっちい空飛ぶ円盤はないでしょう(苦笑)。愛嬌を感じた『UFO少年 アブドラジャン』もびっくりです。アレが轟音を立ててふらふらと飛ぶたびに笑いが止まりません(爆笑)。しかもアダムスキー型(というかアルミ灰皿型?)なのに妻に「葉巻型」というパイロットもどうかしてますが(笑)。「(空飛ぶ円盤を)目撃した者は誰もが目を疑った」って、私もあまりのできばえに「目を疑った」ものです(爆笑)。

他にも昼と夜の混在は例によってお手の物ですし、事務のおっさんにしか見えない宇宙人の皇帝もらぶり~だし、車に轢かれるシーンが画面外でブレ-キ音だけというのもポイントが高いです。ちなみにやたらと効果音と音楽が大仰です。まあ、これが史上最低の映画だとは思わないにしても、とにかく学芸会レベルの脚本、演出、編集、演技が堪能できて、脱力に襲われること必至です。監督は恐怖SF映画を意図したんでしょうけど(苦笑)、ぜんぜん怖くないのみならず随所で失笑が出るのは、時代性だけだとは思えません(笑)。ティム・バートン監督の『エド・ウッド』と併せて見るとさらに楽しめます。

ところで現在はDVDで出てもないし出るとしてもワンコイン以下にしてほしいこの作品、ティム・バートン監督の『エド・ウッド』の日本公開に合わせて、今では『射[周鳥]英雄伝』『天龍八部』を出しているマグサムが「エド・ウッド・コレクション」と題したシリーズを出してました。なにげにチャレンジャーですな(笑)。


【プラン9・フロム・アウター・スペース(PLAN 9 FROM OUTER SPACE) 1959年 USA】
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by santapapa | 2005-09-11 15:01 | 洋画一般
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