クローサー (2002)

クローサー

昨年見た映画の中で、『インファナル・アフェア』と共に大好きな映画です。私はなにを隠そうヴィッキー・チャオことチャオ・ウェイ(趙薇)のファンだったりするのですが、この映画では彼女の大活躍を見ることができて大満足。

ストーリーは”電脳天使”を名乗る姉妹の暗殺者とそれを追う女刑事が、ある事件をきっかけに黒幕に命を狙わることになり反撃するというアクション映画です。”電脳天使”姉に台湾のスー・チー(舒淇)、妹に中国のチャオ・ウェイ(趙薇)、女刑事にカレン・モク(莫文蔚)、姉の恋人に韓国のソン・スンホン(宋承憲)、殺し屋の一人に日本の倉田保昭と国際色豊かな配役です。



スー・チーというと『ゴージャス』『風雲・ストームライダーズ』(最優秀助演女優賞受賞)みたいな幼さの混じった天然おぼこ娘役(笑)が結構はまってますが、なかなかどうして、この映画ではかっこいい大人の魅力あふれる姿を見せています。しかし、チャオ・ウェイの方がちょっと先に生まれているのに、スー・チーが姉役というのも何とも言いがたい気が。

姉妹二人きりの愛情が出ていてなんとも切ないものがありました。印象的なシーンのひとつが、姉がプロポーズをされて妹に「依頼を断って」という場面。妹の表情と複雑な心の中の動きが、後の展開を見てから見直すとまた感慨がありました。目がうるうるしてるんですよね。その場面の音楽と共に心に刻まれています。それから、追っ手から逃げて家に戻ってビデオを見直すシーン、雨の中を土を掘り返してDVカメラに見入るシーンは涙が止まりませんでした。

倉田保昭は最後あたりの戦闘シーンで出てきますが、カレン・モクとチャオ・ウェイとの殺陣は必見。スタントなしのこのシーンの訓練だけで数週間かけているそうで、見ごたえのあるシーンになっていました。

ソン・スンホンは出番も少なかったし、役の中でもちょっとかわいそうだったかな。カレン・モクの助手をやっていたシウマ役のマイケル・ワイ(衛志豪)には好感が持てました。地下のエレベーター前のシーンでは誰でもつい目が向くと思うぞ(笑)。

ちなみに、コンピュータ・ウィルスに感染したPCのモニターから火を噴くとか、ペットボトルのミネラル・ウォーターを電子レンジに入れるとか、DVカメラを雨の中を土に埋めても大丈夫とか、突っ込みどころはいっぱいあります(笑)。でも、いい映画なんですよ。

映画の前半ではカーペンターズの大ヒット曲でありバート・バカラックの名曲の一つ『(They Long To Be)Close To You』が、Corrinne Mayのボーカルでストーリーにからめて使われています。残念ながらサウンド・トラック盤にはカレン・モクの変わったアレンジの『Close To You』(映画では未使用)しか入ってないんですよ。悲しいなあ。その代わり、エンディングでカレン・モクが歌う『You』の英語バージョンが入っています。この曲も映画内のサウンド・トラックでいろんな変奏で使われてましたが、すごく好きな曲です。

DVDでは北京語音声で聴く事をお薦めします。スー・チーとチャオ・ウェイの可憐な声が堪能できます。チャオ・ウェイが自分の曲(『清晨陽光』)を鼻歌で歌っていると言うお遊びもあります。

ちなみに日本公開前にはVCDで見たのですが、英語字幕と中国語字幕が画面の半分を占領して大変でした(笑)。

【クローサー (夕陽天使/So close) 2002年 香港】
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by santapapa | 2004-09-24 22:44 | 香港(中国・台湾)映画
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