刑事コロンボ

刑事コロンボ

海外ドラマと言ってまず思いつく作品の中で、70年代を過ごした人の中でまず10本の中には入ってくるであろう作品のひとつは『刑事コロンボ』でしょう。



ロス・アンジェルス市警察殺人課の警部であるコロンボ(ピーター・フォーク)は、殺人現場にポンコツのプジョーに乗って、いつもぼさぼさの髪によれよれの背広とレインコートを着て現れます。一見頼りなさげに見えますが、持ち前の洞察力で知性派を気取る犯人をじわじわと追い詰めていきます・・・・・・。

『グレート・レース』や『おかしなおかしなおかしな世界』に出ていたピーター・フォークの当り役。90分前後の1話完結式で、毎回、豪華なゲストが知的な犯人として登場して完全犯罪を目論見ますが、それをピーター・フォークの扮するコロンボ警部が少しずつ突き崩していきます。最初に犯人の殺人の場面を見せて、そのアリバイを崩してどう解いていくかを見せていく、倒叙式と言われるスタイルが当時の刑事モノの中では大変新鮮でした。真犯人の前ではへりくだって見せておとぼけをかましながら、時々核心を突く質問で揺さぶりをかけたり、何度もしつこく食いさがったりして、じわじわと真綿で首を絞めるように捜査の輪を縮めていく手腕は見事。実際身近にいたら多分いやなタイプです(笑)。中にはちょっとお話の進行上強引なところもあったりはしましたが、面白かったのであまり気になりませんでした。三谷幸喜の『古畑任三郎』も、この作品にリスペクトされたことはよく知られています。

日本での放映時にはコロンボ役に『長靴をはいた猫』の魔王ルシファ役をやっていた小池朝雄が声を当てていて、これがまた雰囲気にぴったりでハマり役でした。当時結婚もしてなければタバコも吸えない少年達が、「ウチのカミサンがねぇ~」とか「マッチな~い?」とか言って真似していたのはご愛嬌(笑)。

放映当時は二見書房の新書版サラブレッド・ブックス(ミステリー方面は結構出していて、余談ながらマドンナ文庫の前身で官能小説なども出してました(笑))でこの『刑事コロンボ』のノベライズも出ていて、コンシュマー系のビデオが無い当時はむさぼるように読んでいた憶えがあります。

日本で放送されていた時のテーマ曲は「NBCミステリームービー」という『刑事コロンボ』や」『警部マクロード』、『署長マクミラン』などが放送されていたシリーズ枠のテーマで、作曲はヘンリー・マンシーニ。ごく短い曲の中に小粋なアレンジが詰まっていて、さすがヘンリー・マンシーニといった感じです。放映当時は「刑事コロンボのテーマ」というタイトルでEP盤で出ました。

ちなみにパイロット版で作られた『刑事コロンボ』の第一作目『刑事コロンボ/殺人処方箋』の音楽は当時はテレビの仕事なんかも多かったデイブ・グルーシンです。後のシリーズでは『刑事コジャック』のビリー・ゴールデンバーグや『アンドロメダ・・・』のギル・メレなどが曲を書いています。

なお、1989年から2003年まで『新刑事コロンボ』というシリーズがABC放送にて放送されています。


【刑事コロンボ(Columbo) 1967、1971~1978年 USA】


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by santapapa | 2005-09-05 23:52 | 海外テレビドラマ
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