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【A.R.ラフマーン】

インド映画のサウンド・トラックといえば一番に名前が挙がるのがこのA.R.ラフマーン(A. R. Rahman)であることは疑いもないでしょう。



A.R.ラフマーンは1966年1月6日にインドのチェンナイで、マラヤーラム語映画の音楽監督でインドで初めてのシンセサイザー奏者だったR・K・シェーカル(言わば「インドの冨田勲」みたいな人でしょうか)の息子として生まれています。父親はラフマーンが9歳の時に亡くなってしまいましたが、ラフマーンは11歳からキーボードを始めて演奏活動を始めます。その後ロンドン3大音楽院のひとつ、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックに特待生として留学、西洋クラシック音楽を学びます。演奏家からテレビ・コマーシャルのジングルやドキュメンタリー音楽の作曲家になったA.R.ラフマーンは、マニ・ラトナムと出会い、『ROJA』の音楽を担当。インド中で大ヒットを記録して、見事ナショナル・アワードを獲得します。その後もタミル語映画を中心に音楽活動を積極的に行い、2002年には『オペラ座の怪人』のアンドリュー・ロイド・ウェバーに招かれてロンドンで上演するミュージカルを作曲。ブロードウェイにも進出したそうです。ちなみにラフマーンという名前で判るようにムスリムに改宗しています。

主な作品は以下の通り。

The Complete Discography of A.R.Rahman


A.R.ラフマーンと言えば日本でまず一番に名前が挙がるのが、『ムトゥ 踊るマハラジャ』でしょう。ミュージカル映画でもあるインド映画らしい作品で歌にバックに、A.R.ラフマーンのメロディが堪能できます。

同様に『パダヤッパ いつでも俺はマジだぜ!』も、クセになるような濃厚なメロディと独特のアレンジで迫ってくる名作です。これを見てからはしばらくはメロディが頭の中でぐるぐる回っていました(笑)。

アカデミー賞外国映画部門にノミネートされた『ラガーン』はまたちょっと違った感じで、シンセサイザーをあまり表に出さずにオーケストラとインド楽器を中心にしたアレンジで作られています。これまた見事に気持ちのいい音楽を作りだして壮大な風景にあう音楽をつけています。

最近では中国映画の『ヘブン・アンド・アース』が印象に残っていますね。映画も西域を旅する場面が主だけにA.R.ラフマーンの曲がぴったりでした。映画全編を流れるメロディを主体にした主題曲を台湾の蔡依林が歌っていますが、このプロモーション・ビデオの方がラストでトンデモ世界に誘ってくれる(苦笑)本編よりもいいと思うぐらいです(笑)。

上記4本のうち、『パダヤッパ いつでも俺はマジだぜ!』以外はサウンド・トラック盤を持っているぐらい、好きな作曲家でもあります。
by santapapa | 2005-08-29 23:16 | 映画音楽
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