座頭市物語

座頭市物語

勝新太郎主演による時代劇、『座頭市』シリーズの第一作。好評だったこれ以降大人気シリーズとなり、10年以上もの間『座頭市』シリーズが作られていきます。



杖を頼りに歩く盲目の座頭市(勝新太郎)は下総飯岡の貸元・助五郎親分(柳永二郎)の客分として世話になり、乾分蓼吉(南道郎)が世話をします。座頭市は釣りの最中に助五郎とは犬猿の仲である笹川繁造親分(島田竜三)の食客となった病身の浪人・平手造酒(天知茂)と出会います。実は助五郎は新興勢力の笹川一家を叩き潰す機会を狙っていて、座頭市と平手造酒を戦わせる機会を窺っていました。その頃、乾分蓼吉の女だったお咲(淡波圭子)が池に水死体となって浮かぶという事件がおこります。その池を訪れた座頭市は再び造酒と出会い、二人はその晩、一緒に酒をくみかわして意気投合します。ところが、この時造酒を訪れた笹川繁造親分は座頭市が飯岡の客分と知ります・・・・・・。

1962年のまだモノクロが主流の時代の映画です。最初の頃は大映の作品で、三隅研次が監督。『勝海舟』で有名な子母澤寛の『ふところ手帖』という随筆にあった、短い一文を元にふくらまされたキャラクターだということです。

モノクロの映像なんですが、さすがに古さは感じるものの「色合い」を感じる重厚な娯楽作品です。オーラが出てるようにも感じる勝新太郎の風格に、それと堂々と渡り合う敵役の天知茂。自分の語彙力が貧弱なのが悔しいですが、ともかくかっこいいの一言です。展開は非常にわかりやすく先が読めるし、アクション・シーンもかなり少ないのですが、ドラマや会話が見せてくれるので飽きさせません。そしてやはり、ラストの天知茂が飯岡方の子分を斬りまわるシーンから最後の橋の上での勝負のシーンは、派手さはないものの緊張感溢れる名場面だと思います。勝負が決した時の座頭市の表情がなんともいえません。

音楽は大映作品を多く手がけている伊福部昭。控えめながら要所要所を締める音楽が映画を盛り立てています。


【座頭市物語 1962年 日本】
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by santapapa | 2005-08-13 23:54 | 邦画
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