スティル・クレイジー

スティル・クレイジー

『Still Crazy』、実にいいタイトルです。



1977年に行われた伝説のウィズベック・コンサートを最後に当時人気のロックバンド、ストレンジ・フルーツは解散してしまいます。それから20年の月日が経ッた頃、キーボードだったトニー(スティーヴン・レイ)はしがないセールスマンをやっていましたが、再結成を持ちかけられます。トニーは昔の仲間を集めようと、マネージャーだったカレン(ジュリエット・オーブリー)に連絡をとり、ベースのレス(ジミー・ネイル)、ドラマーのビーニー(ティモシー・スポール)、ボーカルのレイ(ビル・ナイ)を探して説得をします。ただ、ギタリストのブライアンは死んでしまったという噂で消息が不明。なんとか若いギタリストを加入させて再結成にこぎつけ、復活ストレンジ・フルーツはどさまわりのツアーを始めます・・・・・・。

おっさんロッカーがしぶしぶと集まりながら、過去の栄光を思いだしながら奮闘するコメディです。人気絶頂当時に比べてくたびれた姿での再結成というのがまずうまい作り方で、バンドとして機能していくにつれてだんだんかっこよく見えてくるところがうれしい映画です。年取っても軽率な部分や子供っぽい部分が直らないのも愛嬌だし、もちろん伊達に歳は取っていないという部分も若者に見せてくれます。音楽を人前で演奏するという気持ちよさとバンド独特の連帯感というものは他からは絶対に得られないもので、それが染みついた人間にとってはそこにまた戻りたいものなんですよね。

曲自体もミック・ジョーンズやジェフ・リンが提供していて、とってもごきげんな演奏を聴かせてくれます。

出演メンバーがそれぞれいかにも70年代ロッカーだなあと思わせる感じが、すごくいいですね。違和感ないです。それぞれの個性の強さもいいし、またとってもありそうな感じですし。ストレンジ・フルーツなんてバンド名も、いかにも当時ならありそうです。会話の中に実在のバンド名をうまく入れ込んでいるところも非常にうまいですね。世界的にも長く活動しているおっさんバンドも多いし、青春は年齢に限らないものですよ。


【スティル・クレイジー(Still Crazy) 1998年 UK】
[PR]
by santapapa | 2005-07-28 23:53 | 洋画一般
<< 私を野球につれてって 女子高生ロボット戦争 >>