さらば愛しき女よ

Farewell My Lovely

『ロング・グッドバイ』の2年後、同じくレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウものをロバート・ミッチャムの主演で映画化したものが『さらば愛しき女よ』です。



戦争が色濃くなってきた1941年、大リーグではヤンキースに再び黄金時代をもたらしたジョー・ディマジオが着々と連続試合安打を伸ばしていっている頃のロス・アンジェルス。警察に追われているため安宿に身を隠した私立探偵のフィリップ・マーロウ(ロバート・ミッチャム)は、ロス・アンジェルス市警のナルティ警部補(ジル・アイアランド)に事件の経緯を説明します。事件の発端は刑務所から出てきたばかりと言う大男のムース・マロイ(ジャック・オハローラン)から、ベルマという女を捜してほしいという依頼を受けます。7年前にマロイは恋人のベルマと銀行強盗を働いたのが元で刑務所に入るはめになっていたのでした。かつてベルマが歌手としてつとめていた店を訪ねた2人ですが、マロイが詰問したバーテンを力あまって締め殺してしまいます。慌てたマーロウはマロイを逃がし、調査を続けますが有効な手がかりを得ることができません。オフィスに戻ったマーロウを、待っていたのはリンゼイ・マリオ(ジョン・オレアリー)。ある重要人物が盗まれた宝石の回収現場に立ち合ってほしいと依頼します。それを引き受けて、夜、取引相手を待つマーロウは突然何者かに後頭部を殴られて気絶してしまいます。気がついた時、横に転がっていたのは依頼人であるマリオの血まみれの死体でした。その宝石の線から推理して宝石のコレクターとして知られる市の実力者ロックリッジ・グレイルの邸宅を訪ねたマーロウは、グレイルの妻ヘレン(シャーロット・ランプリング)に逢い、彼女から実はボーイフレンドだったマリオを殺した犯人を探し出すことを依頼されます・・・・・・。

ロバート・ミッチャムの扮するフィリップ・マーロウがとにかく渋い!ひたすら渋い!疲れてヨレヨレな感じのおっさんなフィリップ・マーロウですが、世界に浸っている人間にはその哀愁の染み込んだ姿が輝いて見えます。こういう雰囲気、結構好きなもんで自分の中では好ポイントをゲットしている映画です。この世界観に入ったシャーロット・ランプリングもなかなかに素敵でした。あ、あとチョイ役として映画俳優になってまだ数年、『ロッキー』でブレイク1年前のシルベスター・スタローンがチンピラに扮しています(爆笑)。リバイバル上映で見た時、劇場で笑う場面でないのに笑いがおきたのもさもありなん(笑)。

あらすじにもあるように、1941年のこの時期、ヤンキースのジョー・ディマジオが56試合連続安打の記録を打ち立てたのがこの時期で、物語の背景として最初から最後までこの出来事をモノローグで綴っているのが印象深く、効果を出しています。


【さらば愛しき女よ(Farewell My Lovely)  1975年 USA】
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by santapapa | 2005-07-20 23:12 | 洋画一般
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