喜劇王

喜劇王

チャールズ・チャップリンのことではなくて、1999年の周星馳 (チャウ・シンチー)監督(李力持(リー・リクチー)との共同監督)・主演の香港映画です。



ワン(チャウ・シンチー)は根っからの理論派の演劇好きで、公民館の職員の傍ら役者になることを夢見て、映画のエキストラに参加したり、小さなオープンな小屋で近所の連中を集めて自分で劇を催したりしています。ところが、やっとありついた大女優キュンイ(莫文蔚/カレン・モク)の映画のエキストラも余計なアクションを交えてクビになる始末。そんな時、公民館に勝手に「演劇講師」の看板を掲げているワンの元に女子高生制服パブの面々がやってきて、演技指導を請います。その中のひとり、ピウピウ(張柏芝/セシリア・チャン)はワンを徹底的にバカにしてついには喧嘩を始めますが、パブでワンのアドバイス通りにワサビを口に含んで泣いてお客に迫ったところ、見事目論見が成功します。ピウピウは更なる演技を学ぶために、一人公民館のワンに会いに行きます・・・・・・。

タイトルが『喜劇王』(原題は『喜劇之王』)となっていて、チャウ・シンチーの映画ですから全編ベタなギャグや下品なギャグが多く入っていますが、同時にいろいろと切ない映画です。青春と恋を感じさせるところがあって、ちょっとジンときたところもありました。後半の大転回はちょっと唐突すぎて、ついていけない部分もありましたけど(苦笑)。

ピウピウを演じるセシリア・チャンはこの映画がデビュー作だそうで、この年は『星願~あなたにもう一度』にも出演して、第19回香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞しました。ここではガラッパチなパブのホステスでありながら、同時に純で初々しいという複雑な役を好演しています。朝、公民館の窓辺に佇むシーンがドキッとするように美しく、また車の中で本を握り締めて顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくるシーンは思わず胸がキュンとなってしまいましたです。

大女優役のカレン・モクは映画の撮影シーンで、かなりかっこいい銃撃戦のアクションをこなしています。ギャグもかなり入っていますが(笑)。『狼 男たちの挽歌最終章』に出てくるような教会で、ハトが飛び交う中を現れて二丁拳銃をスローモーションでぶっぱなします(笑)。ワイヤーやいろんな小道具の裏舞台を見せてくれるお得感があります(笑)。また、同じ頃『ゴージャス』を撮影していた成龍(ジャッキー・チェン)がちょっとだけゲスト出演もしています。

この映画では音楽を日向大介が担当しています。ちょっと下世話な感じがする分、この映画のストーリーにはほどよい感じだったように思います。

最後のあたりはスポンサーのご意向もあったのでしょうか?(笑)プリングルスがフィーチャーされてますけど(苦笑)。エンディング・クレジットのNG集というか、出演者がいろいろなイチュエーションを演じる部分が、和気藹々としていて大変いい感じです。


【喜劇王(喜劇之王/KING OF COMEDY) 1999年 香港】
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by santapapa | 2005-06-27 21:04 | 香港(中国・台湾)映画
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