アンドロメディア公開当時(1998年)には常にヒットチャートを賑わしていて人気のあった4人組グループSPEED。彼女たちが出演したDA PUMPが活躍する三池崇史監督の映画です(笑)。なにがあっても決して『アンドロメダ・・・』と間違わないでください(笑)。 交通事故で亡くなった少女の舞(島袋寛子)は、科学者である父親がコンピュータの中で舞の完全なコピーであるAIとして甦えります。ところが謎の組織がそれを狙ってきます・・・・・・。 実に謎の多い映画で、カンが鈍く理解力に乏しい私にはかなり難解な映画でした(苦笑)。 主演はSPEEDのメイン・ボーカルの片方の島袋寛子。ソロになってからはhiroという名前で活動をしていて、昨年は確か話題の映画『デビルマン』の主題歌を歌っていたような。冒頭からのカレシとのデート・シーンで、すさまじく強力な棒読みのセリフが炸裂します(苦笑)。これがあってか、後にコンピュータに移された人格での「コンピュータ・カタカナ喋り」にまったくギャップがありません(苦笑)。砂浜にぽつんと立っている桜の木の不自然さなんて吹っ飛んでしまいます。 で、舞は道の真ん中で携帯電話を受けたために大型トラックに撥ねられてしまいます。運転手は事故を起こしたのになんだかのっそりと降りてくるし、死亡したという通知を受けた友人も驚きも悲しみもしないし、ちょっとかわいそうすぎます。このあたりのあっさり描写が、後にバーチャルでしかない人格を守ろうとする行動と合致しなくて、なんだかなあといった感じです。 父親の博士はバーチャル人格をコンピュータ上に作ることを、神をも恐れぬ行為のように言ってますが、そうなのかしらん?そして、舞の記憶をコンピュータに移植するのにCD-Rたった1枚ですませます。いくら若くてあまりかしこくなさそうなキャラクターだといっても、記憶容量ってそんなもんなんでしょうか?(苦笑)まあ、天才科学者でしょうから、DVDを遥かに凌駕する記憶容量を持つディスクということにしておきましょう。これ以降も超常科学の目白押しですんで(笑)。 本人が「舞の完全なるコピー」と言いながらなんか抜けてそうなバーチャル人格のAIは、端末と端末のを自由に移動できます。しかもLANケーブルがつながっていようといまいとおかまいなしです(笑)。なのになぜか複数の端末に同時に存在したりはしません。でもって、学校のインターネット研究会の備品であるノート型PCに住み着いたものですから大変。それを守るために元カレや友人たちが巻き込まれます。って、端末間を自由に移動できるんじゃないんですかい?(苦笑)しかもノート型PC、かなりのヘビーデューティ仕様で持ったまま振り回して走ったり崖から落ちても平気平気。電池もいくら使っていても減った様子がありません。ほしいなあ。協力にクレジットされているSHARP製でしょうか? ヘビーデューティといえば舞のクラスメートを演じたDA PUMPのメンバーも相当なものです。謎の組織から追われて崖から落ちて車は爆発炎上するのですが、全員助かったかと思うと、次の瞬間踊りながら歌い始めます。しかも、1曲まるまる、PVとしか思えないいろんな映像を交えながらです(爆笑)。 このあたり、Avexを含めた大人の事情をとても感じさせてくれる名場面でした(苦笑)。 竹中直人が『テラ戦士ΨBOY』とまったく同じような役柄で出ています。やはりアイドル+SFには不可欠なのでしょうか?(苦笑) とにかく謎の組織が、なんでAIを手に入れようとするのかが著しく謎。最後に出てくる仰々しいヘンなマシンも謎。最後も何がどうなったのか判らないまま助かってます。何よりもタイトルの『アンドロメディア』って何なんでしょう?誰か解説してください(泣)。 で最大の謎は、謎の組織のボスに扮していたのが、なんとクリストファー・ドイルだったこと(大爆笑)。いや、確かに『ラヴソング』なんかでの演技はいいと思いますけど、こういうことしてるんだったら本職の撮影の方をやってくださいよ(笑)。もっとも『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー スーシン』のメイキングで、本編(アニメーションなので)に参加していないのに、挿入曲のプロモーション・ビデオの撮影に狩り出されて(なんという贅沢)後悔していたという話もあるぐらいですので、頼まれたら断れない性格なのかも(笑)。 【アンドロメディア 1998年 日本】
by santapapa
| 2005-06-18 23:32
| 邦画
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心に残る映画、ウキウキする映画、トホホな映画などについてをつれづれなるままにつづります。レビューは偏った主観なのでそこはそこで。トラックバックはカテゴリーの「トラックバックについて」参照。 by santapapa
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