コンタクト

コンタクト

SFのテーマの一つにあるのがファースト・コンタクト。初めて異星人に遭遇したとしたらというテーマがあります。この『コンタクト』もまさしくファースト・コンタクトまでの道のりを描いた映画になっています。



エリー(ジョディ・フォスター)は父テッド(デイヴィッド・モース)が亡くなった後にその影響で電波天文学者になりますが、地球外生命体との接触をテーマに研究をするものの、そんなものはおとぎ話だと科学財団会長ドラムリン(トム・スケリット)から研究費を削減されるといった状態。そんなある日、観測中に恒星ヴェガ付近から地球に向けて電波信号が発せられているのを発見します。その中には知的生命体からのものであるという証拠であろう素数が並べられて、またさらに解読を続けていくと宇宙間移動装置の設計図が含まれているのが判ってきます。紆余曲折の末、その宇宙間移動装置が建造されることになりますが、乗務定員はたったの1名。エリーも乗員に志願しますが、査問会は乗員に上司のドラムリンを選んでいよいよ計画実行の日が近づきます・・・・・・。

原作は世界的にも最も有名な天体物理学者であった故カール・セーガン博士。テレビ番組やその著書で名前を知っている人も多いでしょう。博士はこの映画の完成を見ることなく、1996年に亡くなってしまいました。

前半は宇宙からきた過去からの謎の電波に始まり、電波の謎解きの知的好奇心、スポンサー探しや周りとの対立などがぐいぐいとストーリーを引っ張っていきます。主人公のジョディ・フォスターの演技力によるところも大きく、またハードSFめいたストーリー立てとセーガンの原作によるリアリティのある構築が脇を固めています。巨大な電波望遠鏡が画面に出てくる場面は、そういうのが好きなだけに圧巻ですね。心をかきたてるものがあります。

加えて全体的に特殊撮影も非常によくできてて、またビジュアル的にもきれいでした。おなじみのILMに加えて、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス、ウェタ・デジタル社が参加しているとのこと。監督のロバート・ゼメキスが持っているイメージが的確に伝えられたというのも大きかったのでしょうね。ポッドと呼ばれる宇宙間移動装置で『ジョー90』を思い出した私は古い人間です。

私的に残念なのは、それまでハードSF的な展開だったのがだんだん最後には思いっきりファンタジーになってしまったことですね。姿だけとはいえあの人まで出てくるし。私がSFに関しては頭がカタすぎるのかもしれません。また資金援助を続けていた資産家が、「こんなこともあろうかと・・・・・・」と言うのもちょっと笑ってしまいましたけど(苦笑)。しまもそれが北海道なんですが、なかなか「香ばしい日本描写」があって、いっそのことそこからニンジャが出て暗躍してくれた方が私的ポイントが別の意味で高くなったかも(笑)。

と言いながら妙なこだわりを持たずに見たら、なかなかいい映画だと思います。原作を読んでいた今は亡き妻と一緒に見に行って、彼女のお気に入りに映画のひとつでもありました。


【コンタクト(Contact) 1997年 USA】
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by santapapa | 2005-06-14 22:31 | 洋画一般
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