2001銀河のシンデレラ

以前、『フレッシュ・ゴードン』のビル・オスコによるおバカでエッチなミュージカル・ポルノ『エッチの国のアリス(BILL OSCO'S ALICE IN WONDERLAND)』についてご紹介しましたが、おバカでエッチでSFが入ったミュージカル・ポルノが本作です。ということで、このエントリーもお子様は見ちゃだめですよ。



遥か未来では統治者が世界を統治していて、本の所持は許されず、また交合はほんど全面禁止で許可制になっています。もし違反するとロボットの法務長官ロスコー・レーダーにつかまって人体縮小の刑にされてしまいます。許可を持っている統治者である息子トム・プリンス(ボーン・アームストロング)は日々のむなしさの気分転換に舞踏会を開催します。継母と二人の姉にこき使われているシンディ(キャサリン・エアハート)は外出中にこっそり森の中に隠し持った「シンデレラ」の本を読むのが楽しみでしたが、宇宙からやってきた魔法使いのおじさんと遭遇。それがきっかけで舞踏会に参加できました。そこで、トム・プリンスと出会って一緒に踊ることになります・・・・・・。

ヨーロッパに古くから伝わっていて誰も知っている昔話の「シンデレラ」の設定を未来にして、ポルノにして、ついでにミュージカルにしたという珍作(笑)。ビデオ・ジャケットの歌い文句によれば、、『バーバレラ』をヒントにして、更にエロティックに描いた21世紀版シンデレラの登場」、って。え~と、どこが??(苦笑)

監督は、アル・アダムソン。東京12チャンネルあたりで何度か流された『ドラキュラ対フランケンシュタイン』という超Z級映画(苦笑)あたりが有名な監督でしょうか。1995年に砂漠で変死体となって発見されたそうで、犯人は『ドラキュラ対フランケンシュタイン』に怒った観客という噂もあるぐらいです(苦笑)。どうもこの、『2001銀河のシンデレラ』が最後の映画、遺作に当たるみたいです。しかもアル・アダムソンの弟子にあたる人物が、『ニンジャリアン』のグレイドン・クラークや、『ザ・ダーク』のジョン・バッド・カードスと言いますから、「香ばしいにおい」がぷんぷん漂ってきます。そして、その期待は裏切られていません(苦笑)。

2001銀河のシンデレラ』というタイトルの後にテーマ曲が始まり、英題『CINDERELLA 2000』のクレジットが。おい、どっちやねん?(苦笑)しかもどう考えても21世紀始めの話じゃないし(苦笑)。

この映画では世界観にあまり説明がないのですが、交合をほんど全面禁止にしたこの統治者の文句によれば、、「シャワーやマラソンで発散だ!欲情するな!」だそうです(笑)。中学の先生ですか?(爆笑)未来だというのに。

で、法務長官のロボット、ロスコー・レーダーは銀のサウナスーツにプラスチックのボウルをかぶせたそうな風体(笑)。サウナスーツがあまりに薄いので「中の人」が息をしているのがよく判ります(爆笑)。声は制作当時でも数千円で買えた安物のハーモナイザー(「プライバシー保護のために音声は変えています」というアレ)を使って、甲高い声で喋りまくります。

とにかく予算がないのか全面を通して高校の映画研究会もここまではと思えるぐらいのチープさ。透明プラスチックでの未来都市の模型に、リモコンで手前に開く木の自動ドア(笑)。縮小の刑の時は写真を使って3段階ぐらいで縮んで、人が持っている時は手に人形を、縮んだ人がアップの時は手の模型に持たれてるのが丸判りです(苦笑)。ちなみに逮捕された男女はなぜかエア・キャップに包まれて運ばれます。『ゾルダン★星人』の宇宙服の元ネタなのでしょうか?(苦笑)

中でもすごいのが 異星からやってきた魔法使いのおじさんのお供の宇宙人。まるで日本の伝統芸能である腹踊りではありませんか(大爆笑)。この魔法使いのおじさんがシンディに交合の説明をするのにつがいのウサギに魔法をかけると、なんとウサギの頭のかぶりものをした白いレオタード(尻尾付)の男女に変身。ペダル・ティンパニーの効果音と共に後背位で交合の説明をします(苦笑)。なんだか見ている方がすごく恥ずかしいです(苦笑)。また、効果音もすごく古臭く安っぽくてトホホ度が強力に高いです。

一応、ポルノ系の映画ですからモザイクが多く出てきますが、統治者が壁にエッチな写真を貼った部屋に入った時には画面の半分以上がモザイクに(苦笑)。この統治者、エッチなカタログをスウェーデンから取り寄せたそうですが、遥か未来もスウェーデンなんですか?(苦笑) ちなみにフルートの演奏(字幕のまま)に直接的な表現がなかったのは何かコードに引っかかるとかがあったのかもしれません。しかし、一部白雪姫と7人の小人も出てきますが、あれ、いいのでしょうか?(大汗)

で主人公のシンディですが、ボロを着ている彼女は非常にかわいくてど真ん中のストライク。はっきり言って私の好みです(笑)。この継母、「いつかここを出ていこうと思っているのだろう。そうはいかないよ」と言いながら、すぐにその次には「お前などそのうち、ロボットと交換だよ」とか言いますが。どっちやねん?舞踏会に行くために魔法使いのおじさんが杖を振るたびに変な衣装に10回ぐらい変わるというギャグを差し挟んで、最終的な衣装が「魅せられて」のジュディ・オングみたいな衣装です(苦笑)。いきなり、「Wind is browing from the Aegean~ 女は海~」と歌いだしたらどうしようかとあせってしまいました(苦笑)。

ちなみにこのダメダメ映画、『エッチの国のアリス』ほどではありませんが、こちらもなかなかいい曲揃い。音楽担当のSparky Sugerman(全然知らない人です。誰?)がいい仕事しています。1970年代のブラック・ミュージックのテイストがたっぷりつまったポップな曲が多くて、サウンド・トラックが出たら買いたいぐらいです。私も三級片でもしっかりがんばりますからこういう仕事ください(笑)。もっとも映画の劇中のダンスは全然ダメダメくんです。

世界は、いや宇宙は広いなあと改めて認識させられる映画でした(苦笑)。


【2001銀河のシンデレラ(CINDERELLA 2000) 1988年 USA】
[PR]
by santapapa | 2005-06-12 23:34 | 洋画一般
<< TOMORROW 明日 新・欲望の街 I/古惑仔III... >>