戦国自衛隊

戦国自衛隊

この夏、『戦国自衛隊1549』という映画が封切られるみたいですが、こちらは1979年に作られた角川映画です。



伊庭三尉(千葉真一)を隊長とする二十一名の陸上自衛隊員達は、演習に向かう途中で突如時空の歪みに襲われて、気づいた時には見知らぬ場所にいました。なんとそこは400年前の戦国時代で、ことの成行きによって自衛隊は長尾平三景虎(夏木勲)、後の上杉謙信に加担することになります。16世紀の戦国時代の武器が近代兵器に敵う訳もなく、景虎=自衛隊の連合軍は圧倒的な勝利を得ます。景虎と意気投合した伊庭は天下を取ろうとする行動に協力、同時に隊の規律がしだいにおかしくなっていきます・・・・・・。

原作は今は亡き半村良の同名のSFです。紙問屋の店員、バーテン、クラブ支配人、麻雀店、板前の見習い等々の職業を遍歴を持ち、小説の懸賞に応募する時に「イーデス・ハンソン」をもじったペンネームを拝借して、「雨やどり」などの人情小説で知られる半村良ですが、SF作家としても広く知られています。小説版「戦国自衛隊」も手ごろな長さのSFでありながら、それなりに読み応えのある面白い本でしたが、映画は原作に比べて非常に軽い内容だったように思います。個人的には半村良のSFなら「石の血脈」や「産霊山秘録」(こちらは長い歴史になるので、映画ではちょっと語り尽くせないかもしれませんが)など、ストーリーもビジュアル的にもセンス・オブ・ワンダーを感じる重厚でいい作品があるので、そちらを映画化してほしかったなあと思うところです。

天守閣に現れるヘリコプターや突き進む戦車など、そういうのが好きな人にはよかったのかもしれませんが、タイムスリップを起こす時の特殊撮影もヘナヘナ感がありますし、私にはこれと言った見所がなかったのが残念。また、森の中を走るシーンなどで、歌を売らんかなと画面との必然性がない感じで延々と曲を流すのには、興ざめしてしまった記憶があります。

おそらく多くの人が思うところの突っ込みどころは、「中学生の旅行じゃないんだから、君たち、もうちょっと頭使って行動したら如何なもんか?」というところでしょうか?(苦笑) とにかく戦略戦術などなく、後先のことを何も考えてなさそうです(苦笑)。

冒頭にも書いたようにこの夏、『戦国自衛隊1549』という映画が封切られる様ですが、私的にはどうせなら志茂田景樹の10年前の超怪作「戦国の長嶋巨人軍」の映画化を、香港あたりでやってくれないかなあと思ったりなんかしちゃったりなんかしちゃったりして(爆笑)。


おまけ:迷作「戦国の長嶋巨人軍」のレビューがあるサイト
http://www.kansuke.jp/text/sengoku.html
http://www02.so-net.ne.jp/~muraji/esekakuu/nagasima.htm


【戦国自衛隊 1979年 日本】
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by santapapa | 2005-06-02 00:04 | 邦画
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