星願~あなたにもう一度

星願~あなたにもういちど~

なにげない日常がずっと続くと思っていた時、
大切な人に会えなくなってしまった時、
「あの人にもう一度会いたい」と思ったことはありませんか?
一生懸命になって周りが見えなくなった時、
ふと素直に戻ろうと思うことはありませんか?

この映画は現代のおとぎ話です。



ストーリーはとてもベタでありがちな話です。青年オニオン(洋葱頭)は、子供の頃の事故で目が見えず口も聞けなくなっていたのですが、病院で明るく働き看護婦のオータム(秋男)にほのかな思いを寄せています。ある日、オニオンは不慮の事故で死んでしまうのですが、天国の係官のはからいで「5日間だけ別人として生き返ることができるが、その間は絶対に自らの正体を明かすことができない」と言われます。地上に別人として戻ったオニオンはオータムに会ってなんとか思いを伝えようとするのだけど・・・・・・。そんな話です。天国の場面や一部使っている特撮も予算をかけている映画を見ている肥えた目には、いかにもしょぼく感じることでしょう。

しかし、まず撮影監督出身のジングル・マ(馬楚成)監督の青を基調とした映像美と編集が素晴らしいです。後にジングル・マ監督は『Parapara Sakura』という上野公園でパラパラを踊るという迷作(笑)を撮ってますが、これも夜に羽根が舞う中でダンスをする幻想的なシーンが素晴らしい出来でした。加えて金培達(ピーター・カム)の静かで豊かな響きのセンスのいい音楽。話の中で重要な役割を果たすサックスの使い方がまたうまいと思います(吹いているシーンからそれがそのまま違和感なくBGMに移行していくところとかも)。

そして、なんと言ってもオータムに扮する当時新人のセシリア・チャン(張柏芝)のけなげな演技にノック・アウトされました。ラブ・ストーリーは基本的に苦手なので見ない私なのですが、この映画には恥ずかしげもなくぼろぼろ泣いてしまいました。また、エリック・ツァン(曾志偉)がすごくいい味を出しています。

昨年日本で『星に願いを』というタイトルでリメイクされましたが、残念ながら元の『星願』の方が数倍いいように思えました。

オニオンの次の言葉がずっと心の中に響いています。

 どうかみんな、目を閉じて・・・・・・
 隣りにいる人を心で感じて。
 とてもいい感じがするから・・・・・・


【星願~あなたにもう一度(星願/FLY ME TO POLARIS) 1999年 香港】


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by santapapa | 2004-09-17 00:04 | 香港(中国・台湾)映画
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