超級學校霸王

前回はハリウッド版『ストリートファイター』を紹介しましたが、今回は香港版『ストリートファイター』。ただしこちらは版権をまったくクリアしていないので、なんだかゲーム会社と大揉めに揉めたとか(苦笑)。そのヤバさは、うま●棒のキャラクターの比どころじゃないです(笑)。監督は我らが王晶(バリー・ウォン)。



2043年7月1日の香港、極悪人の将軍(盧惠光/ロー・ワイコン)は未来警察に捕まって最高裁長官の余鐵維によって7日後に極刑に処せられることを言い渡されます。将軍の部下である健(鄭伊健/イーキンチェン)はタイムマシーンで50年前の1993年に行って、将軍を救うために高校生の余鐵維を抹殺しようと企みます。それを察した未来警察の鐵面(劉徳華/アンディー・ラウ)、掃帚頭(張學友/ジャッキー・チュン)、艾美黛(任達華/サイモン・ヤム)は1993年にタイムマシ-ンで飛びます。3人は余鐵維がいるはずの高校と同じ高校に通う大雄(張衛健/ディッキー・チョン)の家にやっかいになって、余鐵維を探すことにします・・・・・・。

出演者が豪華で、郭富城(アーロン・クォック)や許志安(アンディー・ホイ)、邱淑貞(チンミー・ヤウ)、楊采[女尼](チャーリー・ヤン)なども出演しています。皆がそろいもそろって全編おバカなことをしている香港映画万歳な映画になっています。イーキン・チェンは結構かっこいい役柄なので、応援企画に入れてもいいいかもしれません(笑)。

1970年前後のホームドラマ系(例:「チャコとケンちゃん」など)のベタなギャグを、これでもかとばかりにつぎつぎに出してくるとは、さすがはバリー・ウォンです(苦笑)。あまりのくだらなさに脱力するのですが、息つく間もなく繰り出させる駄洒落拳ならぬ、ベタなギャグに次第に心はバリー・ウォン・ワールドに蝕まれて支配されていきます(笑)。たしかチャップリンも『殺人狂時代』で、「べたなギャグを1つかませば寒いが、100万かませば英雄になる」と言っていたんじゃないでしょうか(←言ってません)。

例えばよくマンガやアニメーションで人が壁や扉をぶち抜いて、人の形に穴ができるでしょう?それを普通は映画ではやらないし、撮るとすれば、人が画面の左から右に走って画面から消えたら音→カメラがパンして穴の開いた扉という撮り方をするでしょう。これを、バリー・ウォンは正面から真っ当に人がぶちあったって人型の穴が開くように撮るという映像美学とこだわりを持っているように思います(多分違うけど(笑))。

セットこそ発泡スチロールやダンボール丸わかりですが、さすがは香港映画、冒頭やラストの格闘シーンは思う存分見せてくれます。技の展開とかゲームみたいにたどたどしくてかなり笑えますし、技のひとつひとつがド派手だし、結構かっこいいし、もうやりたい放題といった感じ。なんでもありの世界。見る方も好きにして状態に突入しますよ。ましてや、『ドラゴンボール』のキャラクターまで出てくるからたまりません(笑)。


この映画、記念写真のようなラストがいいですねえ。みんな、めちゃくちゃ楽しそう。最後のセリフ、「大家開心就得[口勒]!(Just to have fan.)Yeah!」っていうのが、すべてを物語ってくれるのではないでしょうか。

ということで監督ぅ、(99%無理だと思いつつ)ちゃんと版権クリアしてみんなに見せてくださいよ。私的にはUSA版『ストリートファイター』150倍おバカで1000倍面白いこの映画が大好きなんですから。もっとも真面目なファンは、こちらの方を見ても「なんじゃ、こりゃ~~~!」と怒り心頭すると思いますけど(苦笑)。


【超級學校霸王(Future Cops) 1993年 香港】
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by santapapa | 2005-05-10 00:03 | 香港(中国・台湾)映画
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