さよならゲーム

さよならゲーム

「さよなら」は「左様ならば失礼仕ります」から変化した別れの時の言葉。野球でいう「さよならゲーム」は後攻のチームが最終回の裏に3つめのアウトをとられる前に勝ち越し点を入れた勝ちゲームのことを指して言います。



マイナー・リーグ3Aのチーム、ダラハム・ブルスに、速球を投げる力はあるものの、てんでコントロールの悪い新人投手カルヴィン(ティム・ロビンス)が加入。これを見た監督は、12年間をほとんどマイナー・リーグで過ごし一時は引退した捕手であるクラッシュ・デイヴィス(ケビン・コスナー)を、カルヴィンの教育係として採用します。そこに現れたダラハム・ブルスの熱狂的ファンで、目をつけた選手の「いろんな世話」をするのを生きがいにしている英語教師アニー(スーザン・サランドン)を巡って、初対面から対立するカルヴィンとクラッシュ。ガタガのチーム状態の中で、クラッシュはカルヴィンをまっとうな投手にしようと指導を始めます・・・・・・。

野球評論家の玉木正之が、かつて新潮社から出した『プロ野球大事典』の中で「サヨナラ・ホームラン」を「美しい日本語」と称したように、勝利の意味も含めて爽快な言葉です。私もラストは「サヨナラ」の得点場面があると期待してこの映画を見たのですが、どうも違っていました(笑)。あれ? 内容は野球そのものよりも、3Aのチームのグルーピーをやっているような女性を軸として進めていった話。正直、スーザン・サランドンの言動を含めて魅力を感じなかったので、私にとっては肩すかしを喰った感がある映画でした。

それでも野球のシーンは少ないなりにまあまあでしたし、マイナー・リーグの3Aを舞台にしているというところで、メジャーに上がろうとする気持ちなどの描写や、世代交代の哀愁などがあったのはよかったです。道化役のマックスなんて魅力的なキャラクターがもっと活躍してくれなかったのが残念。

で、どうして急遽この映画のエントリーを挙げたかというと、デイリー・スポーツの以下の記事を読んだからです(笑)。


救世主ブラウン 初先発初勝利

スポットライトへの強い渇望が、1人の助っ人を救世主へと変えた。窮地に追い込まれていた猛虎を救ったのは、5回1失点で初白星をつかんだ阪神・ブラウンの右腕。来日初先発のマウンドは、連敗ストップの歓喜のフィールドと化した。

海を渡る決意を固めたとき、1枚のDVDを手に取った。「好きな映画だからアメリカから持ってきたんだよ。日本に来てからも見てるんだ」。ケビン・コスナー主演の「BULL DURHAM(さよならゲーム)」という野球映画だ。

 「3Aの選手の生き方を描いた映画なんだ。僕も長かったからね」


 長いバス移動や人もまばらなスタンド。栄光の日を思いながら過ごす地味な生活。プロ入り7年でメジャーでの登板はわずか4試合、0勝に終わった。映画を眺めながら思い返した日々。ただ、あの時を忘れたくない。辛かったが、そこには夢があった。下積みの苦労を忘れない男だからこそ、この日が待っていた。



泣かせるなあ、ブラウン。

ところでこの記事と映画を見て気になったのですが、5/4の登板でブラウンはユニフォームの下にガーターベルトをつけていたのでしょうか?(苦笑)


【さよならゲーム (Bull Durham) 1988年 USA】
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by santapapa | 2005-05-06 01:18 | 洋画一般
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