REX 恐竜物語

REX 恐竜物語

マイケル・クライトンの『ジュラシック・パーク』のヒットで恐竜ブームというものが起こったことがありました。柳の下でどじょうを探したくなるのは人情というものでしょう。



小学生の立野千恵(安達祐実)は古生物学者の父・昭吉(渡瀬恒彦)、助手の盛岡大助(平田満)、TVプロデューサーの福富(伊武雅刀 )と共に、アイヌの不思議な老人・信田(常田富士男)に案内されて原生林の奥にある洞窟へ出かけます。そこで氷に包まれた不思議な恐竜の卵を発見し、一同はそれを持ち帰ります。昭吉と離婚した千恵の母で学者の直美(大竹しのぶ)は、卵を孵化させるためにニューヨークから戻ってきます。卵から生まれた恐竜はレックスと名づけられて、千恵を母親代わりにして育っていきます・・・・・・。

ブーム必至の恐竜と、当時人気子役の安達祐実と、『E.T.』のティストを入れて、売れているものを看板にすれば映画が出来るという、「いつもの発想」で作られたあろうと想像される映画です。「あまりの評判」に意を決して見てみました。

冒頭はかなりオカルト風味の映画です。ムー大陸の文字を解析するは、ピラミッド・パワー(しかも古い洞窟内にあるのにアクリル製(笑))は出てくるは、が出てくるはで、もう大変。その卵を研究所に持って帰るのですが、孵化寸前に心音が消えそうになります。そこで安達祐実が何をとち狂ったのかオカリナでドボルザークを吹き始めます。そうしたらいきなり卵の殻を破って暴れ始めるのですが、それを見てキカイダーのギルの笛を思い出したのは私だけですか?(笑)

この『REX』、どこかで見たことあるような既視感を感じましたが、わかりました。同じ年に作られた『ゴジラVSメカゴジラ』のベビーゴジラだ(爆笑)。おそるべし、邦画界です(苦笑)。

食べることを拒否しているレックスに何か食べさせるのと千恵のピーマン嫌いを治させるのに、どう見ても歯の感じとか肉食竜と思われるレックスの前でピーマンを生かじりして食わせるってとこがまたなんとも(爆笑)。

でこのレックス、劇中で「角川文庫の名作100選」のCMに出たりもします。ピップ・エレキバンやカレーのCMにも出てて、「大人の事情」を感じさせてくれますね(笑)。しかも、作品の趣旨から言うと最終的に彼らが悪かったのではないかと思わせてしまうような(笑)。その他にもパチモンのMIB(弱すぎ)が出てきたり、モヤイ像が並んでここは渋谷かと思わされたりと、肩の力も全身の力も抜くには格好の映画になっています(笑)。しかも、エンディング・クレジットの後にも「具」とか書いてトドメを刺すとは(脱力)。

で、変温動物である爬虫類を北海道に帰してどうしろというのでしょう?(苦笑) どうにも最初から最後の最後まで人間は思い込みで身勝手だということなのでしょうかね(爆笑)。

映画の公開中に製作・監督・脚本の角川春樹が麻薬取締法違反で逮捕されたということがありましたが、さもありなんという感じはするようなしないよな(苦笑)。彼の目にはこの映画がどのように映っていたんでしょうか。

ちなみに全然関係ないのですが、海外SFTVドラマの『機甲戦虫記 LEXX』はおもしろかったなあ。こういうのをDVD化してほしいです(海外では出てますが)。


【REX 恐竜物語 1993年 日本】
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by santapapa | 2005-05-05 00:18 | 邦画
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