お色気SL大暴走!アメリカ横断ウルトラハイホー

タイトルを見た時はいかにもの邦題に、『シベリア超特急』みたいなトホホ系かなと思って身構えて(=ワクワクしながら)見たのですが、B級はB級ではあってもこれはなかなか普通に面白い映画でした。



1980年半ばのお話。鉄道王で世界的な大富豪のアロンゾ・ディラード(パーリー・ベア)が75歳で永眠します。その婿養子で腹に一物をもつバート(ジョージ・ケネディ)は、アロンゾの遺言で、ある条件を守ることで100万ドルの遺産を受け継ぐことになります。その条件とは、30年前の往年の蒸気機関車チャタヌガ・チュー・チューを復活させて、時刻通りにニューヨークを出発して24時間後にチャタヌガに到着すること。大富豪の娘である妻エステルと別れて歌手である愛人マギー(バーバラ・イーデン)と一緒になろうと考えていたバートにとっては渡りに船。早速、自分がオーナーを務めるアメリカン・フットボールのコーチや選手、チア・ガールを宣伝のために乗せて走ろうと計画します。そこに新設のフットボール・スタジアムの入札関係者や、娘ジェニー(メリッサ・スー・アンダーソン)の結婚式や、自分の結婚式と勘違いして乗り込んだマギーが絡んできて、列車内はドタバタ騒ぎに・・・・・・。

原題は『CHATTANOOGA CHOO CHOO』で1941年のグレン・ミラー楽団の大ヒット曲「CHATTANOOGA CHOO CHOO」とタイトルが一緒です。CHATTANOOGAはテネシー州のチャタヌガ(周りをを山に囲まれた盆地なのだそうで、アメリカン・ネイティブの言葉で「岩が迫っているところ」という意味)のこと、CHOO CHOOは日本語で言えば蒸気機関車の「シュッポ、シュッポ」という音のことで、チャタヌガ行きの汽車を歌った曲でした。この歌詞をモチーフに作られている映画で、タイトル・バックのフュージョン風にリ・ハーモナイズされた「CHATTANOOGA CHOO CHOO」を始めとして、映画全編で流れます。場面展開ではシット・コムを髣髴とさせるよな音楽が流れて、ちょっとほのぼのした感じも。

こういうドタバタ・コメディの場合、登場人物と巻き起こる事件がキモになってきますが、この映画ではいろんなキャラクターが登場。

準主役のバートの好きな色というのがラベンダー色で、カバンも背広も車も自身のアメリカン・フットボール・トームのカラーも入札の封筒もすべてラベンダー色(笑)。実は私もラベンダー色のジャケットを持ってたりしますが(苦笑)、このカラーで統一されるとかなり強力。ジョージ・ケネディが典型的な小悪党を演じています。

運転手兼用心棒で力持ちのハシモトは髷を結って黒い作務衣を着ているという無口な謎の人物ですが、この頃の運転手と言うのはこういうスタイルが流行っていたのでしょうか?(笑) どう見てもスモウ・レスラーみたいな感じです。「刑務所に入ったらSushiが食べられなくなるわよ」と言われて説得されているあたり、おちゃめなキャラクターです(笑)。

お色気担当の4人のチア・ガールについては、所謂「健康的なお色気」を振りまいてます。ふたごのブロンド娘がいるところがポイントでしょうか。ノゾキのフットボール選手を懲らしめるところなんかは、思わず頬が緩んだりして。

お気に入りは、車内でどんなことがあっても絶対にトレイを落としたことのないベテラン・ウェイターですね(笑)。映画のスパイスとして随所に出てきては超人技(笑)を見せてくれます。

大爆笑はないにしても、明るく楽しくハッピー・エンドを迎える軽快な映画でした。蒸気機関車の走るシーンが美しいので、そういうのが好きな人にも楽しめるかも。


【お色気SL大暴走!アメリカ横断ウルトラハイホー (CHATTANOOGA CHOO CHOO) 1984年 】
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by santapapa | 2005-04-24 22:03 | 洋画一般
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