インファナル・アフェアII 無間序曲

インファナル・アフェア II 無間序曲

昨年公開された『インファナル・アフェア』の続編。時は前作より過去に遡った1990年代の初めから、1997年に香港が中国に返還されるまでの出来事を綴っています。



1991年、香港。香港マフィアを牛耳る大ボスであるンガイ・クワンが暗殺されて裏社会は騒然。配下のボス格は密かに離反をもくろみます。組織犯罪課のウォン警部(黄秋生/アンソニー・ウォン)とルク警部(胡軍/フー・ジュン)は、抗争に備えて警戒します。その頃、時期を待とうと事を静観していたボス格のサム(曾志偉/エリック・ツァン)は、配下の若いラウ(陳冠希/エディソン・チャン)を警察学校に入れてスパイにしようと企み、妻のマリー(劉嘉玲/カリーナ・ラウ)を通じてラウに伝えます。クワンの跡を継いだのは、知性派で野心を隠し持つ次男のハウ(呉鎮宇/ン・ジャンユー)で、持ち前の策略を用いて瞬く間に新たな大ボスとしての地位を固めました。

一方、警察学校では優秀な成績を修めていたヤン(余文樂/ショーン・ユー)は、ンガイ・クワンの葬式が原因でクワンの私生児であることが発覚して警官への道が絶たれてしまうところを、ウォン警部がヤンの兄弟に当るハウの組織に潜入捜査官として送り込むことを提案。ヤンは警官になるためにそれを決意します。

1995年、ハウは事業を拡大して下に対しては徹底的な粛清を行い、裏社会での強大な地位を磐石にしていきます。それと平行して、父ンガイ・クワンを殺した犯人を探し続け、ついにその真相を突き止めます・・・・・・。

ヒット作の続編というと一作目に比べて勢いが失速する作品が多い中、この映画は私は遜色ない出来だったように思います。登場人物や出来事が多く、若干目まぐるしい感もありますが、策謀渦巻く人間模様が複雑に絡み合って見ごたえがあります。前作同様、それぞれの人が持つの業というものを感じさせる切ない映画です。衝撃的な空港でのタクシーのシーン、駐車場での車のシーンのアンソニー・ウォンと、印象に残る場面もまた多い作品です。

今回はン・ジャンユーが切れ者のインテリ・ヤクザを好演。圧倒的な存在感を持っていました。また、それぞれ少しずつ若返ったアンソニー・ウォンとエリック・ツァンも、人生の機微を感じさせてくれる演技で魅せてくれます。前作を見直すと感慨も新たになりますね。カリーナ・ラウ姐さんはさすがの貫禄で、画面の中でのエディソン・チャンとの圧倒的な格の違いは脚本だけのせいではないでしょう。私的にはショーン・ユーはかなりいい感じだっただけに、エディソン・チャンにはもうちょっと演技をがんばってほしかった気がします。

完結編についてはいろんな噂も耳にしますが、それなりに楽しみにしています。実はンガイ・クワンがクワイ=ガン・ジンだったとか、クワンがヤンに「私はお前の父だ」と言うとか、ダークサイドに落ちたラウがラストで黒いヘルメットをかぶったりとかはないとは思いますけど(笑)。


【インファナル・アフェアII 無間序曲(無間道II/INFERNAL AFFAIRS II) 2003年 香港】
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by santapapa | 2005-04-15 00:02 | 香港(中国・台湾)映画
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