インファナル・アフェア

インファナル・アフェア

いよいよ今週から日本でも公開される3作目であり完結編である『インファナル・アフェア 終極無間』ですが、本国での公開から2年、やっと上映されるという感じで嬉しく思っています。



1990年代初めの香港。香港の警察学校時代に能力を見込まれて、若きヤン(余文樂/ショーン・ユー)は表面上規律を破ったというかどで退学、マフィアの一員になって、その実潜入捜査官として上司のウォン警視に動向を報告します。彼が潜入捜査官であることはその性格上トップ・シークレットで警察学校の校長とウォン警視(黄秋生/アンソニー・ウォン)しか知りません。ヤンはなかなか終わらない危険な潜入に疲れて次第に精神が蝕まれていきます。

一方若いマフィアの一員であった若きラウ(陳冠希/エディソン・チャン)は幹部のサム(曾志偉/エリック・ツァン)の指示で、マフィアのスパイとして香港警察に入学します。ラウは警察の中でめきめきと昇進、サムも覚せい剤を売りさばくボスとして君臨します。

2002年、香港。ヤン(梁朝偉/トニー・レオン)は度々傷害事件を起こし、精神科医のリー医師(陳慧琳/ケリー・チャン)の元に治療に通っていました。そんな時、彼の使命を知る警察学校の校長も亡くなってしまい、ヤンの身元を知る者はウォン警視だけになってしまいます。一方、警察では課長に出世して辣腕を振るいながらマフィアのボスであるサムに情報を流しているラウ(劉徳華/アンディ・ラウ)は、作家である婚約者マリー(鄭秀文/サミー・チェン)と新居に引越しをします。

そんなある日、香港警察の組織犯罪課では、覚せい剤の大きな取引があるという情報をヤンから受けたウォン警視の指揮で、マフィアの一斉検挙を計画します。取引現場から刻一刻、ヤンからの情報を受けるウォン警視。ところが警察の動向がマフィア側に筒抜けになっていることが判り、それぞれに内通者がいることが発覚。警察とマフィアのお互いの探りあいが始まります・・・・・・。

『インファナル・アフェア』三部作の記念すべき一作目。本国での大ヒットによる前評判も高く、2003年秋に日本で公開された時に見て期待に違わない出来に唸った作品です。封切り当時は世間ではそれほど評判にはならず、興行的には大変寂しい結果に終わったそうで非常に残念だったのですが、それでも三部作を配給してくれたコムストックに感謝(『ツインズ・エフェクト』続編もお願いします(涙))。

警察とマフィア、お互いに潜入がいて、いつ正体がばれるか判らない緊迫感がたまりません。この手の香港映画だと、とかく派手なドンパチ(スローモーションとか鳩付だったり)になりがちでそういうのも好きですが、極力そういう部分を抑えた渋い演出がぐっときました。初めて見た時のタクシーのシーンの衝撃と、トニー・レオンの目の演技は忘れられません。

また、それぞれの人物の立場の描写に感情移入できるところがあるのが、入り込みやすい部分でしょう。主役級はもちろんのことサムの部下のキョン(杜[シ文]澤/チャップマン・トウ)やヤンの彼女だったメイ(蕭亞軒/エルヴァ・シャオ)などの脇役に至るまで、みんなそれぞれ切ない部分をそっと抱えているのが心に染み込んできます。

話の筋は後から「そういうことだったんだ」と思わせるような筋立てになっているので、何度も鑑賞するのに適した映画でもあるでしょう。突込みどころはなくもないですが、香港映画では非常に少ない方です(笑)。私的には自分でレコーディング機材とかを触る人なので、夜中にベッドを抜け出して自宅に戻り、音楽CDとマイクロ・カセットからの音をミックスしてCD-Rに焼きつけているヤン(多分「被遺忘的時光」を鼻歌で歌いながら)の姿を勝手に想像しながら苦笑いしています(笑)。

アンソニー・ウォンがシリーズを通して男気溢れる役どころなのが嬉しいです。人肉食ったり、ちぎれた自分の指食ったりする役じゃなくて、こういう役で定着してくれるといいなあ(笑)。しかし、貫禄ある上司のアンソニー・ウォンが1962年生まれ、部下のトニー・レオンも1962年生まれって(笑)。まあ、『クローサー』の時のスー・チーとチャオ・ウェイも姉妹役で実は同い年(チャオ・ウェイが1ヶ月早く生まれています(笑))だったりしてますけど。ちなみに同じくアンソニー・ウォンの部下のアンディ・ラウが1961年生まれ(笑)。

エリック・ツァンの、いかにもいい人そうに見えてマフィアのボスという配役も絶妙でよかったです。あと台湾の人気歌手、エルバ・シャオが映画初出演していました。ノリノリのライブの時の姿と違って清楚な姿が初々しかったです。

なんだかこの映画のリメイク権をハリウッドが買ったそうですが、原題の『無間道』というテーマそっちのけでドンパチ映画になりそうですごく心配です(苦笑)。ところでこの『インファナル・アフェア』のUSA版のジャケット、これなに?(苦笑)真ん中の人、誰?(苦笑)


おまけ:
 UK版ジャケット
 ドイツ版ジャケット
 フランス版ジャケット 


【インファナル・アフェア(無間道/Infernal Affairs) 2002年 香港】


[インファナル・アフェア・シリーズ]

インファナル・アフェア
インファナル・アフェアII 無間序曲
インファナル・アフェアIII 終極無間


[番外(パロディ)]

インファナル・アンフェア 無間笑
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by santapapa | 2005-04-14 01:40 | 香港(中国・台湾)映画
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