大魔人逆襲

大魔神逆襲

前2作と同じく1966年に作られた大映の『大魔神』シリーズ、全三作の最後の作品です。それぞれ1年のうちに春休み、夏休み、冬休みに公開されたように思います。



荒川飛騨守(安部徹)の圧政により、瓜生の村人たちは地獄谷で武器作りに狩り出されていました。彼らは隙あらば逃げ出そうとしていましたが、崇りを恐れられている魔神の山を越えなければばならず、また飛騨守の軍勢が警護を固めていて逃げる者は容赦なく殺されていました。そんな冬のある日、金太(飯塚真英)、杉松(長友宗之)、大作(堀井晋次)、鶴吉(二宮秀樹)の四人の少年は老婆(北林谷栄)の静止を振り切って、地獄谷に向かうために雪の山越えに挑戦します。山の頂上の神々しい武神像の傍を舞っていた大鷹に守られて少年達は一路地獄谷を目指しますが、飛騨守の兵がそれを見つけて追いかけてきました・・・・・・。

大映では1965年に『大怪獣ガメラ』を製作、翌1966年にこの『大魔神』シリーズ3作と『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』を製作しています。ちなみに翌1967年には『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』を、1968年には『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』と『妖怪大戦争』を製作しています。

一面雪の寒寒とした風景が非常に印象的な映画でした。全般に山奥の風景が美しく心に残っています。雪の中から巨大な姿を現す大魔神の姿も素晴らしく映える映像でした。

内容は前2作の圧政に耐えるという部分は残しながら、少年達の山越えに際しての冒険を中心としたストーリー運びになっています。3回目の出動になった大魔神は前作からさらに分別がついてきて、子供の味方になっています。『ガメラ』シリーズも翌年の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』から子供の味方路線になっていくことを考えると、非常に興味深い傾向ではあります。

この作品でのハイライトは、なんと言ってもついに腰の剣を抜いて成敗することですね。これまでは巨躯の腰に下げた大刀はあっても使ったことはなかったので見る方も気にはしていなかったのですが、重々しく抜いた時にはドキドキしたものでした。ある意味この作品でシリーズに終止符を打ったことが全体のまとまりもよく、またこのシリーズを伝説にしているのかもしれません。


【大魔神逆襲 1966年 日本】
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by santapapa | 2005-04-13 00:02 | 邦画
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