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ラヂオの時間

ラヂオの時間

子供の頃はテレビでもよく海外製作のドラマがかかっていましたので、バタくさいドラマが好きでした。特にシチュエーション・コメディ(シット・コム)は好きなジャンルの一つで、最近は少なくなったものの『フルハウス』や『ダーマ&グレッグ』などを見ていました。大学の頃から結婚まではほとんどTVを見ない時代でしたから、三谷幸喜の名前を知ったのも結婚してからで『古畑任三郎』を見て「『刑事コロンボ』みたいなバタくさい脚本書く人だなあ」と思った覚えがあります。



『ラヂオの時間』はその三谷幸喜の初監督作品で、劇団東京サンシャインボーイズで自ら脚本を書いた舞台の映画化だということです。ラジオ・ドラマ応募脚本のグランプリ作品を生放送でやっている最中におこるドタバタ騒動で、もちろん次から次に思わぬ問題がおきて登場人物が振り回されていきます。それぞれの思惑やわがままが、どんどん話をあさっての方向に漂流させていくんですよね。生放送の最中に解決しなければならないという時間に迫られた緊迫感がドキドキハラハラもの。でも最後まであきらめない、そしてそれなりに幸せに丸く収まるという希望を感じる映画です。

服部隆之の音楽がまた、場面場面ですばらしい効果を上げています。エンディングの布施明歌うビッグ・バンド・アレンジも最後にふさわしいし、劇中音楽のラジオ弁天のジングルや大スンダ航空のCMなども、小技が効いてGOODです。

DVDでの副音声の裏話も面白かったです。シット・コム風音声はちょっと浮いた感じでなじんでなかったのが残念でしたけど。

【ラヂオの時間 1997年 日本】
by santapapa | 2004-09-13 06:34 | 邦画
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