大丈夫日記

大丈夫日記

『男たちのバッカ野郎』と共に名前が挙がる周潤發(チョウ・ユンファ)のドタバタ・コメディです。



ある大雨の夜、証券会社に勤める優柔不断な性格のチャウ・デンファ(チョウ・ユンファ)は、ブティックに勤めるジョイ(王祖賢/ジョイ・ウォン)とスチュワーデスのサリー(葉倩文/サリー・イップ)という二人の女性とそれぞれ運命の出会いをします。デンファはそれぞれの女性と付き合っているうちに、こともあろうに成り行き上同じ時期に結婚してしまいます。もちろんデンファはジョイにもサリーにも打ち明けることはできず、二人の家を行ったり来たりの生活。隠し通すために親友レイ(李子雄 /レイ・チーホン)にも無理ばかりお願いをして、薄氷を踏む思いで毎日を過ごします。ところがある時、ジョイとサリーが出会ってしまって・・・・・・。

メガネをかけて優柔不断でちょっとさえない男に扮したチョウ・ユンファが、両手に美女を配して画面狭しとドタバタ・コメディをやっています。実際行動だけ見ていると非常にイヤやヤツなんですが、それをいやみなく感情移入させることができるところがさすがチョウ・ユンファですね。友人役のレイ・チーホンはいい迷惑ばかり押し付けられちゃいますけど(笑)。

この頃、人気絶頂期にあったチョウ・ユンファだけあって、カー・ラジオで「本年度の最優秀男優賞はチョウ・ユンファです」と流れるのを聴いて、「また、あいつが取ったのか」と文句を言うシーンや、なんとかごまかそうと当時チョウ・ユンファが出て人気だったテレビ番組『上海灘』を必死に見ようとするシーンといった、セルフ・パロディの場面もあったりします。

私としてはご機嫌をとるために、フランスパンを使ってアラレちゃんのマネをしながら『Dr.スランプ』の主題歌を歌うシーンは必見(爆笑)。妙に似合っているのがおかしいです。また、ラテンな服装でハッピーな曲「ベリー・ナイス」を歌う場面が楽しいですね。ただもしかしたら、ハードボイルドな『男たちの挽歌』などの熱烈なファンは見ない方がいいかもしれません。渡哲也が好きな友人がテレビで『浮浪雲』を見た時に感じた脱力感と同じものを味合う可能性があります(苦笑)。

ラストは普通に終わりそうなところからちょっと先まで進んで、無理やり感を出しているところも香港映画ならではでしょうか。こういうのが好きな人はニヤリとするであろう、楽しいコメディです。


【大丈夫日記(大丈夫日記/The Diary of a Big Man) 1988年】
[PR]
by santapapa | 2005-04-07 23:54 | 香港(中国・台湾)映画
<< 渚にて 妖刀・斬首剣 >>