妖刀・斬首剣

妖刀・斬首剣

日本語タイトルを見るとなんか夜な夜な血を吸う妖刀の話のように思えますが、原題の『生死決』の方が内容にはぴったりです。



昔々の中国での話、日本から来た柳生新陰流の宮本一郎(徐少強/チョイ・シウキョン)と少林寺出身の剣聖(劉松仁/ダミアン・ラウ)が中秋の日にお互いの国の代表として、聖剣荘で決闘を行うことになります。ところがその裏で、将軍の命令によってニンジャが暗躍、事態は思わぬ方向に進んでいきます・・・・・・。

「ありえねー!」という言葉がぴったりの程小東(チン・シウトン)の初監督作品。当然ワイヤーバリバリ、火薬ボンボン、いつもより多く飛んでいます(笑)。

まずは中国代表の剣聖・歩青雲ですが、少林寺武術としていましたが、少林寺拳法って剣が得意だったんですっけ?そのあたり詳しくないので、素手による少林寺拳法のみならず少林寺剣法というのもあるのかもしれません。

一方、日本代表の宮本一郎。イチローよりも遥か昔の日本を代表する有名人です。この人の代理である僧の金田が少林寺を訪ねますが、その発言が素敵すぎます。

 「天下に名高い少林武術。だが残念なことに保守的すぎる。一方、我が国の金閣寺は前衛的だ」

金閣寺ですか?(笑)金閣寺剣法、もしくは金閣寺武術なのでしょうか?確かに平安時代末期には山法師なる僧兵が延暦寺などにいたことは有名ですが、後に金閣寺がそういうことになったとは日本史に疎い私は寡聞にして知りませんでした(笑)。

冒頭から『大英雄』よろしく、いきなり大人数での戦いのシーンで盛り上げます。とにかくチン・シウトンですから、飛びます飛びます。火薬も惜しみなく使います。『ワンダーガールズ 東方三侠』『スウォーズマン』の原点、ここにありって感じですな。

この映画でのニンジャも無敵の活躍です。巨大化したり、カミカゼ・アタックよろしく突っ込んで自爆したり、女ニンジャがいきなり自分の服を引き裂いて脱いで目くらましに使ったり(苦笑)、糸のない凧で自由自在に飛び回ったり等等、華麗で怪しい技を披露してくれます。もう、山田風太郎もびっくり(笑)。中でもなんと言っても、早籠を担いで空を飛んで走るのはすごすぎ(笑)。後に『スウォーズマン 女神伝説の章』でニンジャが自分で投げた大型手裏剣に飛び乗ってサーフィンするのも納得します。本当に納得していいのやら、自信がありませんが。

しかし日本の剣豪・宮本一郎は何でも勝負したがる少年ジャンプの読みすぎがたたったのか、やたら勝負をしたがるというのも、中国から見た日本人のブシドーのメンタリティなのでしょうか?『金玉満堂』『食神』みたいに料理で勝負するのに比べれば納得度は高いものの、ちょっと感情移入しづらいものがあります。それで思い出しましたが昔S君という人がいて、彼も少年ジャンプの読みすぎだったのか、「santapapaさんには音楽では負けたくない!」とか熱く叫んで絡んでました(苦笑)。「そもそも音楽で勝ち負けって何かわからないし、興味ないから勝ちたいんだったら負けたことにしといいていいよ」と軽くいなしたものの納得してくれずに、「あなたには絶対に勝ちますからね!」と言ってたS君は今ごろどこでどうしているのやら?(苦笑)

この映画、1996年には『剣嘯江湖』という香港のテレビ・シリーズでリメイクされているそうで、チョイ・シウキョンはここでは柳生一剣(笑)という剣客で活躍、日本刀で小屋を真っ二つに斬ったりしているそうです。見たいような怖いような(爆笑)。


【妖刀・斬首剣(生死決/DUEL TO THE DEATH) 1983年 香港】
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by santapapa | 2005-04-06 23:48 | 香港(中国・台湾)映画
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