黒部の太陽

以前『超高層のあけぼの』の時にも少し触れた、現在でも日本一の堤高を持つ巨大な黒部第四ダムの建造をテーマにした映画です。当時この映画は大ヒットしたそうで、後にも何度かテレビで放映されました。



関西電力では黒部川の上流に第四発電所を建設するため、太田垣社長(滝沢修)を中心に黒部第四ダム=通称クロヨンダムの工事に着手することになります。工事を請け負う間組の国木田(加藤武)と熊谷組の下請会社の岩岡源三(辰巳柳太郎)は現場責任者の北川(三船敏郎)を訪れて、この工事の難しさについて聞かされます。1956年8月に工事は着工しましたが、岩岡源三はめっきり身体が弱ってしまい、熊谷組にいたものの親に反発していた息子の岩岡剛(石原裕次郎)は親の情熱にほだされて、班を率いて指揮を取ることになりました。ところが工事開始から半年で犠牲者は16名、翌年には軟弱な花岡岩帯にぶつかり山崩れと大量の水がトンネルを襲います・・・・・・。

実際、黒部第四ダムの工事は当時で513億円の工事費と延べ約1000万人の人を使って作られたそうです。その背景には高度成長時代における深刻な電力不足があり、171名もの予期せぬ尊い犠牲者を出しながら1963年3月にに完成しました。

この大工事をテーマにして毎日新聞に連載された木本正次の小説を元にして、石原プロモーションと三船プロダクションが共同出資、三億九千万をかけた映画がこの『黒部の太陽』でした。それだけに出演者は豪華の一言。石原裕次郎と三船敏郎はもちろんのこと、滝沢修、志村喬、佐野周二、宇野重吉、寺尾聰、二谷英明などなど枚挙に暇がありません。元になったダムが世間でも注目を浴びていたこともあって、大ヒットしたというのも頷けます。

今ではDVDで出ても見向きもされない映画なのでしょうかねえ。


【黒部の太陽 1968年 日本】
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by santapapa | 2005-04-05 23:47 | 邦画
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