ドラゴン・イン

Dragon Inn / (Sub)

製作・徐克(ツイ・ハーク)、監督・李惠民(レイモンド・リー)、武術指導・程小東(チン・シュウタン)のスタッフで、俳優に張曼玉(マギー・チャン)、林青霞(ブリジット・リン)、甄子丹(ドニー・イェン)、梁家輝(レオン・カーフェイ)らを配して、1992年に作られた明朝を舞台にしたアクション古装片です。



15世紀半ばの明の時代、、宦官の東廠(ドニー・イェン)は権力をほしいままにし、敵対するものを全て抹殺していました。遂には最大のライバルである長官を陥れて死に至らしめ、その2人の子供を捕らえます。それを救出したヤウ・モウイン(ブリジット・リン)等3人は追手から逃れ、仲間で恋人のチョウ・ワイオン(レオン・カーフェイ)と落ち合うために、砂漠の中にある龍門宿(ドラゴン・イン)に宿泊します。そこでは女主人のカム・シュンユク(マギー・チャン)が色香と才覚で荒れくれどもを手玉にとって宿を切り盛りしていました。ほどなくチョウ・ワイオンが現れますが、東廠の放った追手も龍門宿に到着して一触即発状態。しかも、龍門宿の女主人カム・シュンユクは一癖も二癖もある食えない人物で・・・・・・。

胡金銓(キン・フー)監督が1967年に作った『残酷ドラゴン 血闘竜門の宿』のリメイクだそうです。本作では敦煌でロケを行ったということで全編砂漠の印象的な風景と龍門宿の中を中心に話が進んでいきます。時期的に『スウォーズマン 女神伝説の章』を作った頃ですね。アクション、笑い、ロマンスを盛り込んだ古装片です。

邦題の『ドラゴン・イン』は英題の『Dragon Inn』からで作中の舞台になる龍門宿から。東急インみたいなものですな。女主人のマギー・チャンが切り盛りする砂漠の中のこの宿屋がとんでもない宿で、目をつけた宿泊客の金を奪うとその客を殺して韃靼人の料理人が饅頭のタネにしてしまうという、敦煌版『八仙飯店之人肉饅頭』(笑)。しかもこの女主人、惚れっぽいときています。話はほとんどがこの宿屋の中での場面になりますが、敵味方そして気ままに動く宿主との間にある緊張感が飽きさせません。

この映画でもブリジット・リンは男前ぶりを発揮していますね。切れのいい剣さばきを披露してくれますし、酒は甕ごと飲み干します(笑)。もちろん飛びますよ。また、ブリジット・リンとマギー・チャンの、風呂場でのワイヤー・アクションを使った戦い(服の脱がしっこ)も大きな見せ場でしょう(笑)。

ラストのドニー・イェン対レオン・カーフェイ+ブリジット・リン+マギー・チャンのバトルも壮絶です。ドニー・イェン、強し。所々にギャグとしか思えないシーン(対峙してたら砂に埋まったり、『トレマーズ』よろしく砂の中を移動したり、手足が骨になったり(笑))も差し挟みながら、意外な展開(笑)も見せてくれます。

前向きなエンディングがとても好きな映画の一本です。


【ドラゴン・イン (新龍門客棧/Dragon Inn) 1992年 香港】
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by santapapa | 2005-03-30 21:32 | 香港(中国・台湾)映画
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