ベン・ハー (1959)

ベン・ハー

歴史大河映画というものもいろいろとありますが、その中でもまたひときわ大きい映画です。



西暦1世紀初頭のローマ帝国全盛時代、エルサレムにローマ軍の将校としてメッセラ(スティーブン・ボイド)が着任します。メッセラは
ユダヤ族の富豪の息子ジュダ・ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)と小さい頃からの親友でしたが、お互いの立場の違いから少しずつ心が離れていきます。エルサレムの街を提督が行進中に事件がおき、ベン・ハーの一家は罪に問われメッセラへの懇願もむなしく母と妹は地下牢に入れられ、ベン・ハーは奴隷としてローマのガレー船の漕ぎ手として送り込まれます。それから3年、復讐を心に持ったベン・ハーの前にローマ艦隊の司令官アリアス(ジャック・ホーキンス)が現れます・・・・・・。

ルー・ウォレスの「A Tale of The Christ」を映画化したもので、旧約聖書のエピソードを映画化した『十戒』と並ぶ大スペクタクル映画です。『ベン・ハー』として映画化されるのは1907年の15分の映画、1926年のサイレント映画に続いてこの作品で3度目だそうで、6年半の製作期間と54億円を費やして作られた壮大な史劇です。上映時間も休みを挟んで222分という長尺の作品です。「序曲」や「休憩」でスタッフ・ロールも流さずに音楽だけを流すのは当時のスタイルなのでしょうか?が全然飽きることなく話を構成しているところが見事です。

随所で出て来るモブ・シーンなどの多数のエキストラを使った場面は圧巻で、今ではもうこういう映画を作ることは難しいのかもしれません。ローマ帝政時代の雰囲気をよく出しています。全編重厚で格調高い雰囲気を出しているひとつの要素でもあるでしょう。ストーリーの中では「水」が鍵になっていて、とても印象的ですね。

ミクロス・ローザの渾身のスコアが素晴らしいです。この曲が好きで昔の1枚組のサウンド・トラック盤を買って学生時は起床時に毎日「序曲」をかけていました(笑)。今では当時のサウンド・トラックに準拠してアウトトラックや別バージョンも収録されたCDで2枚組のブックレット付のものも出ています。ここでのレスピーギを感じさせるような豪華絢爛たるオーケストレーションは非常に聴きモノです。画面と音楽が一体になったシーンも多くあり、その点でも名作だと思います(多少気になるところも無いではないですけど)。


【ベン・ハー(BEN-HUR) 1959年 USA】
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by santapapa | 2005-03-26 23:17 | 洋画一般
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