クール・ワールド

クール・ワールド

昔からテレビや映画では実写とアニメーションの合成が試みられていました。『メリー・ポピンズ』なんかもそのうちのひとつです。ある意味、特殊撮影やコンピュータ・グラフィックスの合成もその応用と言えるでしょう。



第2次大戦から復員したフランク(ブラッド・ピット)は、買ったばかりのオートバイで事故にあって、そのショックで2次元のアニメーションでできている世界=「クール・ワールド」に迷い込んでしまいます。その世界でフランクは捜査官になりますが、47年後、「クール・ワールド」の作者であり服役していた漫画家のジャック(ガブリエル・バーン)がその世界に迷い込んできます。そこに現実世界に憧れる「クール・ワールド」の美女ホリー(キム・ベイシンガー)がジャックを誘惑して、生身の人間になろうと企てます・・・・・・。

「アニメと実写を合成した大人のためのセクシー・ファンタジー」という謳い文句の映画で、『指輪物語』のラルフ・バグシの監督による作品。ブラッド・ピットとキム・ベイシンガーが出演しています。で、仕事を選べばいいのによくこんなオファーを受けたなあと(笑)。

お話の内容は限りなく薄く、かなりC調で、冒頭の事故の深刻な雰囲気が「あれはなんだったんだ?」と思うような浮き方で、見る方が困惑してしまいます。ある意味カトゥーン版『ヘビー・メタル』みたいといえば近いかもしれませんが、あちらほど「根性」が入ってません(苦笑)。おまけにまったく意味なく画面中を動き回るアニメーションが、どうもうっとうしく感じるんですよね。一言で言えば、「何をしたかったのかわからない」映画に見えました(苦笑)。セクシーでおバカな役をやっているキム・ベイシンガー目当てにとっては、ちょっぴりうれしいんですけどね。

音楽は『遠い空の向こうに』のマーク・アイシャム。というのでやっと最近気づいたんですが、トランペット&シンセサイザーのマーク・アイシャムと同一人物で、最近映画音楽ばかりやっていたんですね。私は1980年にテリー・ボジオ、パトリック・オハーンらザッパなリズム隊と結成したインストゥルメンタル・ポップ・グループ、Group87が大好きで今でもアルバムを愛聴しています。思えばこのグループも情景が浮かぶ音楽でした。


【クール・ワールド(COOL WORLD) 1992年 USA】
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by santapapa | 2005-03-25 22:17 | 洋画一般
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