黄昏

On Golden Pond

見たら見た回数だけ心に染みてくる映画というのがありますが、私にとっては『黄昏』がそういう映画です。見るごとに、年を経るごとに染みこんでくるような映画です。

ちょうど映画を見る前に、音楽を担当したデイブ・グルーシンが来日してオーケストラと共演したコンサートを見に行きました。その時に『黄昏』のため息がでそうな美しいハイライト・シーンが後ろのスクリーンに映し出されて、それをバックにテーマが演奏されたのを憶えています。美しい映像と美しい音楽が溶け合って至福のひとときでした。映画本編でもさりげないようでいて効果的なグルーシンの音楽が映画を引き立てています。



80歳を目前にして物忘れがひどくなり心臓の持病もあるために死を恐れる頑固な大学教授を中心に、長く人生を共にしてそっけなく接しながらも愛しあう間柄の妻、反目しあう父と娘、孫との心の交流と、老いと死と家族について淡々とした描写で追っていきます。

ヘンリー・マンシーニが娘の手紙に曲をつけた『Sometimes』という曲があります。

Sometimes not often enough
We reflect upon the good things
And those thoughs always center around those we love
And I think about those people who mean so much to me
And for so many years have made me so very happy
And I count the times I have forgotten to say "thank you"
And just how much I love them

普段の生活であたりまえに空気のように一緒にあると忘れがちなのは、それが無くなった時のことではないでしょうか。

脚本同様反目しあっていたヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダがこの映画で共演し、翌年病床のヘンリーの代わりにアカデミー賞授賞式に出席したジェーンのエピソードは後に知りました。

まだ日本ではDVDにはなっていないみたいなのが残念です。


追記:その後、2005年2月25日、11月25日にユニバーサル・ジャパンから廉価版で出ています。


【黄昏(On Golden Pond) 1981年 USA】
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by santapapa | 2004-09-11 19:42 | 洋画一般
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