スター・トレック

スター・トレック

人気テレビ番組だった『宇宙大作戦』の初の映画化作品がこの『スター・トレック』でした。



人類が宇宙に進出している23世紀。地球の敵であるクリンゴン帝国の戦艦が巨大な雲状の謎の物体に襲われて破壊されます。それを伝え聞いた地球司令本部では、この緊急事態に地球に向かっている謎の雲の迎撃をエンタープライズ号に託します。任務についたのはエンタープライズ号のかつての艦長であるジェームズ・T・カーク少将(ウィリアム・シャトナー)。かつの仲間であるバルカン星人のミスター・スポック(レナード・ニモイ)、主任船医のマッコイ(デフォレスト・ケリー)もエンタープライズ号に集まります。面白くないのは艦長の座をカークに明け渡すことになったデッカー(スティーブン・コリンズ)で、ことごとく2人は対立。そうするうちにエンタープライズ号は謎の雲に接近し、問題の謎の雲は中心にあるものから発せられているパワー・フィールドであることが判ります。友好信号を出しながら中心部に近づくエンタープライズ号。はたしてこの謎の物体の正体は・・・・・・。

元のテレビ番組は1966年から1969年にかけてUSAで放送された特撮番組の「Star Trek」です。後に日本でも1969年「宇宙大作戦」という邦題でテレビ放映されました。人気を呼んだこのテレビ番組は放送終了後も多くのファンがいて、熱烈なファンが「トレッキー」と呼ばれるまでになりました。それから10年後、当時のテレビ番組のキャストを使って巨匠ロバート・ワイズがメガホンを握って作ったSF大作です。1914年生まれのロバート・ワイズもこの時65歳、その後1989年に『ルーフトップ』(日本未公開)という映画を撮っているそうですが、彼にとってもほとんど最後の大作と言えるでしょう。

さすがに10年の歳月は大人を老いさせるには充分で、テレビ番組にも出ていたキャストが映画の画面に現れた時は、「年をとったなあ・・・・・・」という印象が先にたつと同時に、同じキャストが出てきたことに感慨を憶えたものです。そのあたりはテレビ番組のファンの多くの思いは一緒でしょうし、逆にこのメンバーが参加しなければおそらく初の映画化の企画は通らなかったのでしょう。

ストーリー自体は実際のところいろいろと突っ込みどころが山ほどある話ではあるのですが、ダグラス・トランブルとジョン・ダイクストラの特撮もあり、ファンにとってはそこそこに満足できる作品だったのではないでしょうか。まるでカキワリのバルカン星と、雲が現れる度に「バーン!」とスプリング・リバーブを蹴飛ばしたような音がするのには苦笑しましたけど。

ちなみにこの映画はオールナイトで弟と見に行って、同時上映の『リトル・ダーリング』と共に朝まで2回ずつ見たのですが、弟は2回とも「う"ぃじゃあ」が出てからエンド・タイトルまで寝てしまい、未だに結末知りません(爆笑)。

また当時学校にSF研究会がなかったので古典の先生を顧問にして設立をして部誌の企画として部員でこの映画の座談会をやったところ、「『リトル・ダーリング』のテイタム・オニールはかわいい」という会話でもちきりだったのは秘密です(笑)。

音楽はジェリー・ゴールドスミスで華麗で重厚なオーケストレーションのスコアを書いています。テレビ・シリーズの頃の2拍子の軽快なテーマ音楽(女声のボーカリーズがメロディで、この曲がテレビの『続タイム・トラベラー』や『宇宙戦艦ヤマト』に少し影響を与えたのではないかと思っています)とはかなり趣を異にしていました。

『スター・トレック』でいつも心配なのが「転送」という人間の電送で、なぜかよく失敗している印象があって不安です(笑)。また、ハエが紛れ込んだらとたんに別の映画になりそうですし、大量にスパム送られてもいやですしね。

『ギャラクシー・クエスト』ではこの一連のシリーズのパロディとオマージュをやっているのは有名な話。『スター・トレック』自体はこの後、メンバーを入替えながらもテレビ・シリーズや映画ずっと作られてきています。


【スター・トレック(Star Trek) 1979年 USA】
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by santapapa | 2005-03-22 22:32 | 洋画一般
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