あずみ

あずみ

この国では、かつて時代劇は映画の花形でした。



江戸時代初期、戦乱の時代が終わりつつあるとはいえ、まだまだ徳川家の基盤は磐石ではありませんでした。天下太平を願う家康の側近・南光坊天海(佐藤慶)は、小幡月斎(原田芳雄)に反幕府勢力を事前に抹殺するための暗殺者集団の育成を密かに命じます。月斎はあずみ(上戸彩)をはじめとした戦乱孤児を集めて、山奥での過酷な修行によって強い剣士へと育て上げていきます。やがて成長した彼らは使命を帯びて山を下ります・・・・・・。

「おれは直角」などを描いた小山ゆうのマンガが原作の映画です。私は一時期雑誌では読める環境にあったので、最初の方は読んだことがあります。

私は割とストライク・ゾーンは広い方だと思うのですが、ファンの方には申し訳ありませんがこの映画は私には向きませんでした。私的地雷臭を感じたので、DVDになってから駅の向こうのレンタル店に行って借りたのですが、テレビで放映するのだったら録画にしておけばよかったと後悔しています。『さくや 妖怪伝』も色々と問題あり(苦笑)だったのですが、ストーリーのリズムと面白さと脇が固めている分楽しめたのですけど。この映画の場合、演技も殺陣も演出も編集もなんだか私には学芸会のような感じがして受けつけませんでした。

最近は邦画でチャンバラ映画なのにこの映画や北野版『座頭市』など、殺陣があまり感心しないのはちょっと悲しい気がします。香港映画『クローサー』ではなぜか後半、ビルの一室の和室(笑)でチャンバラがあるのですが、ここでの中国のアイドル・趙薇(チャオ・ウェイ)の方が、よっぽど日本刀での殺陣がうまいです。思うに今の一部の邦画では、なんだか映画を作る姿勢が違うように思えるのは気のせいでしょうか。どうにも作品から「(B級になってもいいから)お客さんが喜ぶいい映画を作ろう」という気概を感じ取ることができないのです。なんだかタイアップなどでその場でお金が入ればいいやという思惑が透けて見えるというのは、穿ちすぎなんでしょうかねえ。聞く話によると、最近洋画の上映でもいい映画なのに終わった直後にタイアップの日本の歌手の映像を出して、余韻を台無しにするようなことを平気でやってる配給会社もあるそうです(それを聞いてその映画は映画館に見に行くのをやめました)。

いっそのこと、監督は唐季禮(スタンリー・トン)に頼んでアクション指導は釈由美子版『修羅雪姫』『『ツインズ・エフェクト』の甄子丹(ドニー・イェン)、敵に倉田保昭あたりを配してはどうでしょうか。生半可な気持ちで参加だと、キャスト次々に脱落になりかねないですけど見たいなあ。なんだかオラ、ワクワクしてきたぞ(笑)。

ただし、このスタッフで作った場合に大きな「欠点」があることに気づきました。きっと出てくるのでしょう、変でアヤシいカタコトのニンジャが(笑)。


【あずみ 2003年 日本】
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by santapapa | 2005-03-16 23:37 | 邦画
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