大列車強盗 (1978)

大列車強盗
同名や似たタイトルの映画がありますが、これは『アンドロメダ・・・』や『ジュラシック・パーク』で有名なマイクル・クライトンが原作・脚本・監督を手がけた1978年の作品です。



19世紀半ばのビクトリア王朝、大英帝国はフランスと共にロシアとクリミヤ戦争で戦っていました。巨額の戦費を賄うために、月に1度、汽車で金塊をロンドンの銀行からフォークストンまで運び、そこから船でフランスヘ運ぶのです。1回に運ばれる金塊はが2万5千ポンド、貨車の中にある鋼鉄製金庫2つに格納されて、4つの合い鍵がぴたり一致しなければ、開かない仕組みになっています。1つは委託を受けたハドルストン&ブラツドフオード銀行の頭取エドガー(アラン・ウェッブ)、ーつはその総支配人のヘンリー(マルカム・テリス)、残る2つは輸送を受けもった南東部鉄道会社が保管していて、その厳重さからこの金塊が強奪されるのは絶対に不可能だと言われていました。エドワード・ピアース(ショーン・コネリー)はこの金塊を奪おうと計画、4つの鍵を手に入れるためにスリで金庫破りのプロのエイガー(ドナルド・サザーランド)を仲間にします。そして、ピアースの愛人で変装のプロの女優のミリアム(レスリー=アン・ダウン)と共に、鍵を見つける算段を練ります・・・・・・。

産業革命の中にあった大英帝国を舞台に、実行不可能と言われた金塊強奪をテーマに描いたピカレスク・ロマンです。ヒゲ面のショーン・コネリーとドナルド・サザーランドが組むのですから、ある意味無敵です。ミリアムに扮したレスリー=アン・ダウンは『ピンク・パンサー3』でもそうでしたが、妖艶な役がハマりますね。

シルクハットの紳士にビクトリア王朝時期のドレスをまとった淑女、活気のあるロンドンの町並みに当時の文明の先端にあった蒸気機関車と道具立ても魅力的でした。合鍵を作るたびに宝石箱の中に1つずつ置いていく場面はわくわくしますね。見せ方がうまいです。泥棒ですから盗みの場面はいつもドキドキさせられますし、あの手この手を使って計画を進めていく手管は興味が尽きません。時間に正確なのはイギリス紳士だからですかね(笑)。列車映画ではおなじみの屋根の上を伝っていくシ-ンもあります。列車の中でドナルド・サザーランドがショーン・コネリーに「顔色が悪いぞ」と言ったシーンには爆笑しました。そして、ラストの見せ方がまた爽快です。

音楽はジェリー・ゴールドスミス。タイトルバックの気持ちが昂ぶるようなテーマはとても印象に残ってますし、19世紀の風景にもよくマッチしたサウンド・トラックになっています。


【大列車強盗(The Great Train Robbery) 1978年 USA】
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by santapapa | 2005-02-19 11:26 | 洋画一般
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