エッチの国のアリス

BILL OSCO'S ALICE IN WONDERLAND

ルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」はアニメーションや実写で何度か映画化されていますが、その中でも特に異色を放っているおバカでエッチなミュージカル・ポルノ(?)です。



図書館に勤めるアリス(クリスチーヌ・ド・ベル)は突如現れたウサギの後を追って、不思議な国に迷い込んでしまいます。その後はおなじみの不思議の国の住人たちと出会っていろいろな大騒動を起こすと言った物語です。

『フレッシュ・ゴードン』の時にちょっと触れた、アダルト版「不思議の国のアリス」です。1976年の製作で原題は『BILL OSCO'S ALICE IN WONDERLAND』となっていますが、このビル・オスコこそ、この映画と『フレッシュ・ゴードン』の製作を担当した人です。なんとなく同じ匂いがする映画だと思いました(笑)。ちなみにキュートな声と容姿で主演のクリスチーヌ・ド・ベルは当時プレイボーイ誌のカバーガールで、後にジャッキー・チェンの『バトルクリーク・ブロー』にナンシー役で出演しています。

昔「SFマガジン」の海外封切SF映画情報みたいなコーナーにこの映画の紹介が載っていて、「薬を飲むと身体は小さくなるが服は小さくならないという科学的な見地から見て正しい描写云々なポルノ映画」みたいな紹介だったように記憶しています。コメディ・タッチの筋立ての中で意味なく18禁シーンが続々出てきますが、四半世紀前の映画なので今の人から見れば描写はおとなしい感じがするかもしれません。ストーリーはこの手の映画ですのであって無きがごとしですが、題材が題材だけにクレージーなキャラクターが引っ掻き回してさらに何が何だかみたいな状態です。それでもエンディングのテーマソングと共に緑いっぱいの丘を行くシーンを見ると、なんかいい映画を見たような錯覚に陥るから不思議(笑)。

日本のアダルト・ビデオ業界でも普通に作ってしまいそうなお話(苦笑)ですが、この映画のおバカさを強力にパワー・アップしているのはこの映画が全編ミュージカルであること(笑)。これが意外にいいんです。アリスを演じるクリスチーヌ・ド・ベル以外(と言っても彼女も割と許容範囲)はそこそこ歌も上手いと言う力の入り具合。タイトル・バックを含めて思いの外いい曲が多く、バッキー・サールズの気合の入ったフル・スコア・アレンジでまとめてます。冗談抜きでサウンド・トラック盤がほしくなったぐらいです。全体にダンスの振り付けはいまいちでしたが、情景描写の音楽も含めてこれだけいいものが作れるんだったら、B級でいいから何でまっとうな映画にしなかったのでしょうかねえ?(爆笑) やはり、ビル・オスコのアイデンティティというものがエッチを入れないことを許さなかったのでしょうか(笑)。『フレッシュ・ゴードン』がDVD化した今、この映画のDVD化も・・・・・・ないのかなあ。


【エッチの国のアリス(BILL OSCO'S ALICE IN WONDERLAND) 1976年 USA】
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by santapapa | 2005-02-11 22:18 | 洋画一般
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