未知との遭遇

未知との遭遇[ファイナル・カット版]

1978年はSF映画目白押しの年だったんですが、その先陣を切って春休みに封切られた作品です。



第二次世界大戦に使われたらしい戦闘機が真新しい状態で砂漠に忽然と姿を現したり、航空機から不思議な物体を見たという報告があったり、インディアナ州のある人里離れた一軒家で地震でもないのに周囲の物が突然揺れだしたりと、奇妙な現象が各地で起こります。電気技師のロイ(リチャード・ドレイファス)が管轄一帯の停電を調べるため車を走らせていたところ、眩い光が現れます。ロイはこれを追いかけますが、飛び去っていきます。やがて、ロイは何かに取りつかれたようになって、仕事も家庭も放り出して謎の光の正体を追うようになります・・・・・・。

宇宙人との遭遇には3つの段階があって、それぞれ以下の状態を示します。

第1種接近遭遇;目撃
第2種接近遭遇;存在を示す明らかな証拠
第3種接近遭遇;実際の接触

この第3種接近遭遇が映画の原題で、人類が宇宙人に会うまでのお話です。

『2001年宇宙の旅』『サイレント・ランニング』の特殊撮影を担当したダグラス・トランブルが作り出した映像に、当時びっくりしたものです。それまでのSF映画にはない自然な動きで、カラフルできらびやかな映像がスクリーンいっぱいに拡がっていました。

出だしのつかみがなかなかうまい作品でもありました。暗い画面で徐々に音が大きくなってきたかと思うと、突然砂漠の砂嵐。立て続けに起こる不可思議な現象の描写は、昔のNHK少年ドラマ・シリーズであった『タイム・トラベラー』、『続タイム・トラベラー』などの冒頭のナレーションを映像で示すかのようです。

お話的にはちょっとオカルト色があってファンタジーすぎたし、ちょっと内容が薄いかなとも思いましたが、終始映像に圧倒されましたね。料金所で謎の光球が分裂したり、宇宙船からの返信音で窓ガラスが割れたりとかは面白いのですが、ちょっとよけいだったような気もします。同じ頃『グッバイガール』に出ていたリチャード・ドレイファスが地味ながら好演しています。

宇宙人との挨拶が5音階という発想は新鮮でした。「あの5音は『こんにちは』に対応しているんだ」と言ってた友人がいたなあ(苦笑)。早口で喋ると「ホラ・スタッカート」みたいになるんじゃないかと、いらぬ心配もしてました(苦笑)。


【未知との遭遇 Close Encounters of the Third Kind 1977年 USA】
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by santapapa | 2005-02-05 19:52 | 洋画一般
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