スター・フォース ~未知との遭遇~

スター・フォース~未知との遭遇~

久々に強力なトホホ系を鑑賞。心をわしづかみにされました(笑)。もう徹底的におバカすぎです(笑)。セレスティアル・ホームエンターテインメントに感謝です。



ある夜のこと、老人が歩いていると空から真っ赤な光が包み込むように現れます。警察と科学者が現地に集まったところ、老人は赤外線を浴びて火傷をしていました。ロー博士(レオン・ティン)はそれが未確認飛行物体によるものであるとにらみます。 

話変わって探偵をやっているエデン(イー・レイ)と助手のホ・ロンボ(タン・ティンナン)のコンビは、仕事がなく毎日借金取りの代行をやっていました。今日もドジを踏んで道で債権者を取り逃がしたところ、通りがかった紫のドレスのレイ・ティンチャン(チェリー・チェン)ことチャンが地下排気口にヒールのかかとをとられてマリリン・モンロー状態。その光景に余所見をする車が次々に事故を起こし、ついにはガソリンに火がついて爆発まで起こってしまいます。実はチャンは何をやってもついていない女性でした。

デパートの化粧品売場に戻って働くチャンは目にごみが入ってパチパチさせていたら、ちょうどそこに来た社長がウィンクされたと思い込み、心臓発作を起こして倒れてしまいます。おかげでチャンはデパートをクビに。世を嘆き香水を飲んで自殺しようとしたチャンの前に大富豪の御曹司コク(デビット・ロー)がお付の者と共に照明と音楽で登場。求愛をします。それに答えて歌うチャン。「お嫁サンバ」みたいな曲をバックに踊る2人とお付の者。インド映画テイスト、入ってます。2人は恋に落ちます。

父親(チン・ミャオ)にチャンを紹介するコク。父親はチャンのIQを測るためにクイズを出します。オツムが弱いチャンは回りの協力もあってなんとかこの難題をクリア(?)。ちょどその頃、ロー博士はゴリラにハルクになるクスリを飲ませようとします。ところが賢いゴリラはワインとすりかえてしまい、ワインを飲んだつもりのロー博士がその薬を飲むことに。

チャンとコクは野原で星空を見ながらデートをしていましたが、突如巨大な宇宙船が現れてチャンをさらってしまいます。翌朝コクは警察と共にチャンを捜索。野原で発見されたチャンですが、茫然自失の状態で子孫を残そうとするエイリアンに暴行をうけたことを口走ります。コクの父親は「中古はだめだ」と言いチャンとコクとの結婚を認めません。コクは大演説をぶって親に対抗しますが、結局チャンを振ってしまいます。

その頃探偵のエデンとホ・ロンボも借金を取り立てた相手が自殺したことを知り、罪悪感から自殺を決意。山の中の鉄道レールで偶然にも世をはかなんで死のうとするチャンと出会います。チャンの話を聞いたエデンとホ・ロンボは、エイリアンと宇宙船を見つければ挽回のチャンスになるとばかりに行動を共にします・・・・・・。

ここまでの展開が50分で話の半分(笑)。この後光る物質を見つけて記者会見を開いたり、ロー博士の見解でチャンの体験が真実であることが実証され、チャンが芸能界で大ブレイク(なんでよ?(笑))、取り残されたエデンとホ・ロンボはエイリアンは女性を襲うのではと、女装をして宇宙船を待ったところ遂に宇宙船が出現、捕獲されたエデンと謎のエイリアンが戦うことになります。

製作は『中国超人インフラマン』のショウ・ブラザーズ社です。劇中パロディで一瞬ショウ・ブラザーズ・マークのショウ・ブラザーズ・マンも出てきます(笑)。『ディア・ハンター』のパロディも一瞬ありましたね。『英雄~HERO~』のアクション監督のチン・シウトンが武術指導をしています。

ほとんどが香港でのドラマで特撮シーンは少ないのですが、ラスト近くのパチモン・ダースベイダーとの対決は必見。敵のライトセイバーに対抗してライト・ヌンチャクで対抗する場面を含めて、真剣見あふれるアクションがかなり見所がある上にかなりおバカです。宇宙船内のセットもかなり気合を入れて作られていたみたいで雰囲気あります。しかし、特撮映画で線香花火みたいに弾切れの光線銃や「萎える」ライトセイバーなんて初めて見ました(爆笑)。

この映画は監督のアレックス・チェンにショウ・ブラザーズ社が「チェリー・チェンを主演にすればなにをやってもいい」という条件で作られたそうですが、まさかここまでなんでもありになるとは想像もしなかったのでは?(笑) 冒頭のチェリー・チェンのマリリン・モンロー状態ははっきり言って見せすぎというか(苦笑)。『セーラー服と機関銃』みたいにスカートに骨を入れるのもなんですけど。後半、芸能界で大ブレイクしたチェンのプロモーション・ビデオはなかなか80年代テイストがよかったです。

とにかく世の中には真面目に作っているのに力量がなくて、作り手の意図を離れておバカになってしまったという映画は山ほどありますが、この映画は確信犯的にめちゃくちゃおバカに作っているところがさすがです(笑)。っていうか、そういうのって誰を対象にしているのでしょうか?(笑)

出たがりのツイ・ハークもゲスト出演しているらしいのですが、内容が盛りだくさんすぎてどこなのかまだ見つけてません(笑)。ともかく今回この映画の日本版がDVDで出たというのは私にとってはすばらしい僥倖でした。同時期の『宇宙怪獣ガメラ』もこのくらいはっちゃけてくれたらよかった気もします(笑)。でもこういうのって、世の中真面目な人が多いのであまり売れないでしょうね(笑)。


【スター・フォース ~未知との遭遇~(星際鈍胎 Twinkle Twinkle Little Star) 1983年 香港】
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by santapapa | 2005-01-30 22:38 | 香港(中国・台湾)映画
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