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黄金の七人

黄金の七人

バレーボールよりも多く野球よりも少ない七人というのは、語呂がいいのか見え方としてちょうどいいのかよく使われる人数です。ここでは7人+1人といった人数ではありますが。



ジュネーブにあるスイス銀行の大金庫は電子開閉装置や警報装置などに最新式の技術を駆使して作られていて、絶対的な堅牢を誇っていました。そこに収められている時価数億円の金ののべ棒を狙って、教授ことアルべール(フィリップ・ルロワ)を中心にヨーロッパ中から選んだ7人の泥棒達が知恵と力を合わせて盗もうとします。道路工事を装って地下を掘り進め、綿密でかつ大胆な仕掛けで金庫の迫る泥棒達。はたして金は彼らの思惑とおりに手に入るのでしょうか?

今から40年前、1960年半ばにマルコ・ヴィカリオが脚本・監督・製作をしたピカレスク・ロマン。なかなかドキドキハラハラさせながらも、かなりコメディ仕立てにもなっています。通信機なども駆使して工事やウェットスーツまで用意する大掛かりな連携プレーによる金庫破り、お金のためなら簡単に裏切る妖艶な美女、そして意外な結末など、後のルパン三世を彷彿とさせるような粋な怪盗映画です。

特にアルべールの情婦ジョルジアを演じたロッサナ・ポデスタの、妖艶な色香を武器にした悪女ぶりがポイントですね。ファッション・ショーさながらにいろんな衣装に着替えては、男たちを手玉に取っていきます。

ジャズっぽい香りたっぷりのアルマンド・トロバヨーリの音楽が小気味よく軽く、しゃれた感じで全編に流れます。1990年代に1960年代のポップスがよくリバイバルされたのは、このあたりの曲の影響もあるのではないでしょうか。


【黄金の七人(7 Uomini D'Oro) 1965年 イタリア】
by santapapa | 2005-01-24 23:20 | 洋画一般
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