2001年宇宙の旅

2001年宇宙の旅

2001年から4年の月日が経ちましたが、まだ我々人類は月に何人かの足跡を押しただけで、深宇宙港などの構想だけはあるものの、ほぼすべての人類が地球上でひしめきあってます。30年以上前から見た21世紀初頭というものは、いったいどのようなものだったのでしょうか?



この映画は全体が大きく3つの部分に分かれています。まずは人類の夜明けにおいて、縄張り争いを通じて類人猿が道具を使うようになるまでの話。次に21世紀に月で発見された謎の黒い石碑にまつわる話。そしてその18ケ月後の木星に向かうディスカバリー号で起こった出来事の話です。

当時もあまたのSF映画がありましたが、金星に行ったら恐竜がノシノシ歩いていたり、遥か何万光年遠くの宇宙の話だったりしてました。それはそれで面白いのですが、近未来のリアリティを視野に入て特撮に取り組んだ映画という意味でも画期的な作品だったように思います。このあたりは監督として脚本に取り組んだスタンリー・キューブリックと、脚本に参加したSF作家の重鎮アーサー・C・クラーク、そして特撮を担当したダグラス・トランブルの力が大きいのではないでしょうか。

途中に休憩が入る2時間半の長尺の映画にもかかわらず、『スター・ウォーズ』以前の当時には斬新な映像が珍しく、飽きさせない映画でした。映画館(リバイバル)で見た時は、小さかったこともあって最後のあたりはよく分からないもやもやした印象が残ったままだったので、その後何度も見ました。

3回流れるリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはこう言った」の冒頭部分がテーマとして使われていて、とても印象的ですね。ここが有名になりすぎて曲の残りの40分が知られてない不幸な現象もありますけど。アラム・ハチャトゥリアンの「ガイーヌのアダージョ」が、非常に画面にマッチした使われ方をしてたのがうれしかったです。また、私はこの映画で初めてジェルジ・リゲティを知って、聴くようになりました。

あとこの映画を見ながら眠ることはできませんでした。すみません(誰にあやまっているのだか(笑))。色鮮やかな光が画面いっぱいに流れるシーンは、なんかドラッグ・ムービーみたいで気持ちよかったです。

そういえば冒頭の太陽が出てくるシーンは、『少林サッカー』の冒頭でもパロディにされてましたね(笑)。


【2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey) 1968年 USA】
[PR]
by santapapa | 2005-01-07 22:39 | 洋画一般
<< 君さえいれば 金枝玉葉 一杯のかけそば >>