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三銃士 (1973)

三銃士/四銃士

世界中で広く読まれているアレクサンドル・デュマの『三銃士』。これを題材に映画化されたものは数あります。中にはソフィー・マルソーが主役をはっているものまで(苦笑)。今回は1973年にリチャード・レスターがメガホンをとった『三銃士』のお話です。



17世紀初頭のフランス、ガスコーニュ生まれダルタニアン(マイケル・ヨーク)は銃士を志してパリに旅立ちます。まずは銃士の隊長に衛兵の口を見つけてもらうことをお願いした帰りに、銃士のアトス(オリヴァー・リード)と衝突して口論、決闘することになってしまいます。ところが、次にまた銃士のポルトス(フランク・フィンレイ)と揉めて決闘の約束を、さらに別の銃士のアラミス(リチャード・チェンバレン)とも決闘を約束するはめになってしまいます。しかもそれが全部同じ日に。三銃士が待ち構える決闘の場所・カルメル派修道院へ行き、いざ始まろうという時に王家を陥れようと画策している枢機卿の衛兵が、ダルタニアンと三銃士の禁止されている決闘の場面を見つけて逮捕しようと迫ってきます・・・・・・。

騎士の剣と冒険とロマンスの世界です。これを宇宙に移したのが『スター・ウォーズ』ですね。お城の舞踏会のシーンは豪華だし、城下の人々の生活感もよく出ています。原作に沿った内容になってますが、端々にいろいろと笑える部分もちゃんと用意しているところがなかなかにくいです。従者の白熊がベストのタイミングで出てきてジャグリング(大道芸のお手玉)を始めた時には、イスから転げ落ちそうになりました。

主役4人の魅力ある風貌と演技に加えて、悪役のリシュリュー枢機卿を演じたチャールトン・ヘストンとミレディを演じたフェイ・ダナウェイが実に小粋でかっこいいです。こういう映画は悪役が主役に対抗できるだけの魅力的があるとがぜん面白さが増すだけに重要なところですよね。コンスタンス役のラクウェル・ウェルチもコケティッシュな魅力を振りまいていました。

音楽は巨匠ミッシェル・ルグラン。のっけから何かが始めるぞと思わせる重厚なテーマで惹きつけます。華麗なストリングスを駆使したサウド・トラックはさすがルグランで、また17世紀のフランスだという画面にもよく合ってました。続編『四銃士』ではラロ・シフリンが担当しているのですが、何か事情でもあったんでしょうか?

本編には続編『四銃士』の予告も組み込まれています。同時に撮り進めていたのか前後編みたいな扱いですね。


【三銃士(The Three Musketeers) 1973年 UK】
by santapapa | 2005-01-03 12:28 | 洋画一般
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