あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
大晦日は待ちに待った『カンフー・ハッスル』の先行上映に行って来ました。
文化大革命前の中国のとある場所では、斧をトレードマークにもつギャング・斧頭会が支配をして退廃渦巻く社会を成していました。チンピラのシン(周星馳(チャウ・シンチー))は斧頭会に入るためにカツアゲをやっていて、貧民街のアパート・豚小屋砦で一悶着起こします。そこへ斧頭会が現れて豚小屋砦の住人と大乱闘に。意外にも3人のカンフーの達人がいる豚小屋砦の住民が斧頭会を撃退します。腹が収まらないのは斧頭会。豚小屋砦をつぶそうと刺客を雇います・・・・・・。
一言で言えば
「実写版 童夢(ただしギャグ満載)」みたいな映画です(ストーリーは全然違いますけど)。前作
『少林サッカー』は「実写版 アストロ球団サッカー編(ただしギャグ満載)」みたいな映画でした。冒頭などはこれまでのシンチー映画とは若干タッチが違う感じですが、物語が進んで行くともう、出てくる技出てくる技がとんでもないものばっかりです。大陸の人たちが昔から物語で語っていた大風呂敷の話に、ようやく映像表現が追いついてきたとでも言えばいいでしょうか。スピード感と大げさな表現が目においしい場面の連続で、思わず身を乗り出してしまいました。
香港映画ならではのいつものホロリとさせるエピソードも、もちろん期待通りにあります。アレを子供の頃から長期間保存しているというのはギャグでしょうけど(笑)。
斧頭会が用意した究極の超人・火雲邪神に梁小龍(ブルース・リャン)が扮しているというのは、なんともマニアックというかオールド・ファン向けの人選ですね。養子であるいつものおっちゃん=呉孟達(ン・マンタ)の姿が見えないのがちょっと寂しいです。
とにかく技がオバカでパワーあふれる映画でこの手が好きな人はどっぷり入り込めます。高倉健の映画みたいに見た後に映画館を出て技を出したりする人はいそうにありませんけど(笑)。
ところで、正月映画だからかパンフレットに双六とトントン紙相撲がついてますが、これは切り取ったらもう1冊買えってことでしょうか?(笑)
【カンフー・ハッスル(巧夫/Kung Fub Hustle) 2004年 香港】