モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン

Monty Python's Life of Brian

前だけをずっと見続けて疲れた時、ふと脇を見て口笛を吹くとちょっと元気になったりしませんか?人生は色々なものの見方があるのだなあと思う今日このごろです。



ローマ帝国に支配された紀元前のエルサレムが舞台です。東方の三博士が夜空をながる星を頼りにラクダに乗って一軒の家に着きます。ちょうどその家ではブライアンと名づけられた赤ん坊が生まれたばかりでした。三博士はユダヤ人の母(テリー・ジョーンズ)に贈り物を渡し、ブライアンにひざまづき去ってい・・・・・・ったと思ったら戻ってきて渡した贈り物を奪い取ります。三博士が行ったその隣の馬小屋では、眩いばかりの赤ん坊が生まれたばかりでした。成長したブライアン(グラハム・チャップマン)は、ある日自分の出生の秘密を知ってしまい、反ローマ集団「ユダヤ解放戦線」に加わることになります。それからは波乱に次ぐ波乱、その上ひょんな事から人々に救世主と勘違いされてしまいます・・・・・・。

イエス・キリストをパロディにしたということで、各地で上映禁止や反映画デモが起こった作品です。EMIもこの映画から手を引いてしまったためにジョージ・ハリスンの設立したハンド・メイド・フィルムズで制作・上映がされました。

モンティ・パイソンらしい短いスケッチの集大成とは違って、劇場用長編映画としてシナリオが書かれているのでじっくりと見所があります。チュニジアでロケーションを行ったということで、紀元前後のエルサレムらしい雰囲気も出ています。もちろん、いつもの斜に構えたパイソン節は健在。

私の一番のお気に入りは脱走しようとして塔の上に駆け上がった後、足を滑らせて落ちる場面。たまたま飛んできた宇宙船に落っこちて,息をつく間もなく宇宙空間で戦闘が始まり撃墜される場面(その間わずか数分)は違和感バリバリです(笑)。SFXはテリー・ギリアムで『スター・ウォーズ』時代らしい場面(笑)に仕上がっています。

ラストを飾るのは名曲「Always Look on the Bright Side of Life」。十字架に架けられたみんなで歌う、メロディがポップで楽しい、死の間際に人生を笑い飛ばすポジティブ・ソングです。数年前にナイキのCMでも使われていましたが、私ははたしてこの映画のことが判っていて使ったのか非常に疑問でした。DVDで出ている『モンティ・パイソン・アンソロジー』に収録されてるTVのインタビュー番組での最後に、全員が位牌のチャップマンと一緒に歌うのですが、なんかジーンと来て涙が出ちゃいましたよ。ちなみに『モンティ・パイソン・アンソロジー』には『ライフ・オブ・ブライアン』のメイキングも収録されています。

ところでモンティ・パイソンは数年前から次々にDVD化されていますが、この映画はUSAでも出ているのに(「Criterion Collection」と2種類)日本では出ていないのはなぜ?


【モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン(MONTY PYTHON'S LIFE OF BRIAN) 1979年 UK】
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by santapapa | 2004-12-09 20:30 | 洋画一般
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