UFO少年アブドラジャン

UFO少年アブドラジャン

「偉大な監督、S.スピルバーグ様。ビデオ鑑賞会であなたの『E.T.』を見ました。とてもいい映画でした。例の空飛ぶお皿が私の村に本当に飛んできました・・・・・・」というナレーションではじまるウズベキスタンのほのぼのSF映画。ソビエトつながりなのかはたまたゆるゆるSFつながりなのか、『不思議惑星キン・ザ・ザ』の後にユーロスペースで上映されていました。



ウズベキスタンのとあるコルホーズの集会でライス・オタ議長が皆にモスクワからの電報を読み上げます。内容は「未確認飛行物体がここに向かっていて、乗っている異星人は身長70~80cmくらいで耳が大きく目が赤くハゲている」といった具合。ある日の夕暮れ時、不思議な円盤が墜落するのをバザルバイは目撃します。近付いていくと、川のほとりに金髪の裸の少年が倒れているではありませんか。惑星アルファ・ベータ・ツェントゥリオンから来たというその少年をバザルバイは少年をアブドラジャンと名付けて家に向かい入れました・・・・・・。

『不思議惑星キン・ザ・ザ』とはまた違ったほのぼの光線が出ている映画です。まず特撮が和ませてくれます。今時、どこの映画研究会でもあんなアルミナベみたいな空飛ぶ円盤は出さないでしょう(爆笑)。いや、多分スピルバーグが見たら驚くのでは(笑)。その他にも巨大スイカや鍬にのって空を飛ぶシーンなど、もしかして狙っているのではと思わせるようなロー・テク特撮シーンが出てきます。いや、そこがなんともいいんですけど(笑)。

ウズベキスタンの登場人物がまたのんびりしていてとてもいい雰囲気です。宇宙人に会って「どこのコルホーズだ?」って訊くとこがまたいい味出してます。徹頭徹尾牧歌的でのほほんとしています。アブドラジャンが次々に騒動を起こしても、なんか目くじらたてる騒ぎにしないんですよね。そしてそれに目くじらをたてる軍を対照的に描いています。まあ空軍も「空飛ぶ鍬を発見しました」なんて報告を受けたら困りますわな。

おまぬけでローテクでのほほんとしていて、最後はちょっぴり切ないファンタジーです。


【UFO少年アブドラジャン(Abdulldzhan,or devoted to Steven Spielberg) 1991年 ウズベキスタン】
[PR]
by santapapa | 2004-12-06 23:34 | 洋画一般
<< くるみ割り人形 アルタード・ステーツ 未知への挑戦 >>