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ウエスト・サイド物語

ウエスト・サイド物語

「豊かな(Rich)港(port)」をスペイン語では「プエルト・リコ」(Puerto Rico)と言います。1493年にコロンブスに「発見」された頃は住んでいたタイノ族によってボリンケン(Borinquen)と呼ばれていたこの島はスペインの領土にされた後、USAの領土になり現在はUSAの自由連合州という特殊な位置にあります。国旗はキューバの国旗と色違いのデザインです。



さて、『ウエスト・サイド物語』の舞台は1960年代のニューヨーク。そこでは不良少年達がグループを組んでいて、昔からの地元のジェット団とプエルト・リコ系移民のシャーク団はニューヨークのウエストサイドで激しく対立していました。そんなある日、シャーク団の首領の妹であるマリア(ナタリー・ウッド)とジェット団の首領の親友であったトニー(リチャード・ベイマー)はダンス・パーティーで出会って恋に落ちます。そんな中、ジェット団とシャーク団の抗争が悪化して険悪な雰囲気になってきます・・・・・・。

指揮者として世界的に有名であったレナード・バーンスタインが音楽を担当したミュージカルです。 作曲家としても活躍した彼の曲の中で、間違いなく世界で一番知られている作品です。「Somewhere」、「Maria」、「Tonight」、「America」、「Cool」(特にすきなのはテーマが交錯する「Quintet」)など、どれを挙げても印象的な曲の数々で、いろんなアーティストによって単独で歌われていたりもします。作曲者自身の指揮でオペラ歌手であるキリ・テ・カナワやホセ・カレーラスなどで録音したアルバムもあるほどです(LDのレコーディング風景がなかなか面白いものがありました)。

40年以上の作品ですからいろいろと古く感じられるところもあります。ジェット団とシャーク団とか(笑)。当時のミュージカルとしては、斬新な演出とストーリーで公開当時はロング・ランを続けたそうですが、音楽や骨子の部分は決して古くなっているとは思いません。ぜひ機会があれば音響が良くて大画面の映画館で見て欲しい映画のひとつです。


【ウエスト・サイド物語(West Side Story) 1961年 USA】
by santapapa | 2004-12-02 21:32 | 洋画一般
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