人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【ジェリー・ゴールドスミス】

今年の7月に亡くなった偉大なる映画音楽作曲家、ジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith)について少し触れてみたいと思います。



1929年2月10日、ロス・アンジェルス生まれ。本名はジェラルド・ゴールドスミス。6歳の頃からピアノを習ってピアニストを目指しますが、1945年にミクロス・ローザが音楽を担当したヒッチコック監督の『白い恐怖』を観たのがきっかけで、映画音楽作曲を志すようになります。1950年にCBS放送に事務員として入社した後、音楽部に転属してラジオやテレビの音楽を書き始め『Twilight Zone』などを担当、1957年には初めて映画『BLACK PATCH』の音楽を担当することになります。それからはTV、映画にと精力的に多くの曲を作り、アカデミー賞作曲賞にノミネートされること17回、『オーメン』で受賞しています。2004年7月21日に75歳で病気によって帰らぬ人となりました。

主な作品は以下の通り(goo映画)。
http://movie.goo.ne.jp/cast/44640/index.html

大変な多作家だったので、「ああ!あの曲はそうだったのか?」と思うものもあると思います。また『スーパーガール』などのように日本のTVの番組に流用されたり、BGMなどで耳にすることも少なくありません。

ジェリー・ゴールドスミスの音楽でまず最初に思い出されるのは、以前にも書いた『チャイナタウン』(1974)のテーマです。前年の『パピヨン』と共に連続して(さらには75年76年も)アカデミー賞作曲賞にノミネートされています。映画を見る前にテーマ曲が好きで何度も聞いていたのですが、映画の中でのこの曲がかもし出す雰囲気がまさにぴったりで、またやるせなさをさらに感じさせてくれました。

『カサンドラ・クロス』(1976)のテーマもとても愛聴した曲のひとつです。哀愁を帯びたハプシコード風のシンセサイザーのテーマにからむ高音のストリングスが美しい曲でした。少しクールな雰囲気がストーリーのじわじわ襲ってくる恐怖とあいまって、印象的な曲のひとつです。

彼の作品を好きだった人も多いと思います。また知らずに聴いていて、後でジェリー・ゴールドスミスの作品と知ったものもあったと思います。あなたの中のジェリー・ゴールドスミスの思い出を教えていただけれえばと思います。
by santapapa | 2004-11-29 22:25 | 映画音楽
<< メーン・イベント 博士の異常な愛情 >>